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車百合
「車百合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
車百合の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
へ飛んで行った。その水路が曲った所に、石楠花の花が咲いていた。小狸蘭の薄紫の花、
車百合の斑点のある花、蟹蝙蝠草の桃色の花、そうして栂桜の淡紅色の花は、羊歯や岩蘭....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
していないとは言えなかった。 潭が深くて、渉れないから、崖に攣じ上る。矢車草、
車百合、ドウダンなどが、栂や白樺の、疎らな木立の下に、もやもやと茂っている。川床....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
石いきれ」が顔にほてる、それでも「押し出し」が尽きて、右の方の草原へ切れ込むと、
車百合や、四葉塩釜や、岩枯梗や、ムカゴトラノオなどの高山植物が、ちらほら咲きはじ....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
高い茎に大形の紅色の花を着けたのが、消炭の火のように、かえって暗い感じをさせる。
車百合、稚子百合、白花蛇イチゴ、コケモモ、ゴゼンタチバナ、ヤマオダマキなどが、陰....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
ないが水量多く、立派な瀑である。出懸けに何気なく振り返って見ると、河原に一もとの
車百合が咲いていた、昨夜どうして気が付かなかったろうと不審に思っていると、これは....