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軌道
「軌道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軌道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの道」より 著者:有島武郎
しさや、己れの道のいずれであるべきかを定めあぐむ悲しさが、おいおいと増してきて、
軌道の発見せられていない彗星《すいせい》の行方《ゆくえ》のような己れの行路に慟哭....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の経験に基いて組み立てられたもので、それがそのまま役立つためには、私の生活が同一
軌道を繰り返し繰り返し往来するのを一番便利とする。そしてそこには進歩とか創造とか....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
仕事/恒星の大きさ/恒星の流れ/恒星光度に関するカプタインの推算/二重星の離心的
軌道/その説明/恒星の温度/太陽系における潮汐の作用/G・H・ダーウィンの研究/....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
て来ます」 私は大急ぎで望遠鏡をのぞいた。なる程、少し左へ傾きかけた。 「月の
軌道より外へ出ているのか」 「そうです。正に一万キロメートル外方です」 外の騒....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
手も客も、自動車を路傍に捨てたまま、先を争うて高声器の前に突進した。 電車も、
軌道の上に停車したまま、明るい車内には人ッ子一人残っていなかった。 高声器の近....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
となる。二等運転士|佐伯、怪星を前方に発見す、太陽系遊星にあらず、彗星にあらず、
軌道法則にしたがわずふしんなり。ただいま突然、怪星怪光をあげて輝き、にわかにわれ....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
のことなど、莫迦くさくて、聞く気になれない。 食事をすませて、第三区行きの地下
軌道にのり、会社に出勤した。今朝は、いきなり委員会議だ。 今日の議題は、地下都....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
てすこしいびつになっているそれによく似ていた。そのことがジャンガラ星の宇宙運航の
軌道を、いっそう、きみょうなものにしているのだった。 そのことについて、もっと....
「火星兵団」より 著者:海野十三
路を変えたのだ。その結果モロー彗星の新しい進路は、これから地球が通っていくはずの
軌道と交るのだ。しかもその交る時刻に、モロー彗星も、地球も、その
軌道の交点に来る....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
とは、常識上考えられませんよ」 「それは御心配には及ばん。飛行甲板は、戦車の無限
軌道式になっていて、猛烈なスピードでもって飛行機の飛びだす方向と逆に動くのです。....
「花筐と岩倉村」より 著者:上村松園
気である。 王将が殺されても、彼らの将棋は終らないのである。見ていると、実に無
軌道な約束を破った将棋なのであるが、彼らには、その将棋に泉の如き感興があとからあ....
「一寸怪」より 著者:泉鏡花
いるが、御連中になると、そうはゆかない。何日何時か分らぬ。且つ天の星の如く定った
軌道というべきものもないから、何処で会おうかもしれない、ただほんの一瞬間の出来事....
「西航日録」より 著者:井上円了
祭れるを知り、特にその賛を作りて余に贈る。 東西南北地互為中、時各有宜、春夏秋冬
軌道之行雖異、本源之証則同、先後聖之揆一、千万里之心通、薈諸哲心肝于一堂、鎔大地....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
れは奇怪である。理化学や進化論は有神論と一致しておるに、なにゆえに日本人はかかる
軌道外に出でたるか」といい、なにやら疑念を抱いておるように見えた。彼らの教育社会....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
てたのもこのころ。子会社の帝国紙器も創立した。 それ以後の私の事業は、まずまず
軌道に乗ったといえる。もっとも現在までの四十年間には、関東大震災、日本製紙の合併....