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「軍中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軍中の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
悩ました左衛門尉の首を挙ぐるさえあるに、諸家の軍勢に先だって一番乗りの大功をわが軍中に収むるとは、何という光栄であろうと、忠直卿は思った。 忠直卿は家臣らの奇....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
の奥さんが、五年目の明治二十四年にインフルエンザでなくなり、またそのあとへ来た陸軍中佐の方が明治二十七年の日清戦争で戦死し、その次に来た松沢という人が株の失敗で....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
年一月末明治天皇は畝傍御参拝の為軍艦に召されて神戸に御着、京都にあらせられた。陸軍中将山県有朋は、陛下に供奉して西下して居たが、西南の急変を知るや、直ちに奏して....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
すことになったがもちろん心中は無念であった。この時晴信(信玄)十六歳、父に従って軍中にいたが自分の陣中へ帰って来ると腕を組んで考え込んだ。と、そこへ顔を出したの....
獄中記」より 著者:大杉栄
怒鳴りつけられた。 「ええ、何でもどうぞ。」 と僕は、外国語学校の一学友の、海軍中将だとかいう親爺の、有名な気短か屋で怒鳴り屋だというのを思出しながら、(典獄....
沈没男」より 著者:海野十三
くからに頼母しい性能と装備とを有して居り、ことに高角砲分隊の技術については、英海軍中第一の射撃命中賞を有しているとかの噂も聞いて居り、さてさて素晴らしい軍艦に乗....
空襲警報」より 著者:海野十三
むき出して笑っていた。 「ああ……誰かと思ったら、義兄さん!」 それは義兄の陸軍中尉|川村国彦だった。旗男の長姉にあたる露子が嫁いでいるのだった。旗男は、東京....
光は影を」より 著者:岸田国士
うし、亡くなつた父親は村長もしたことがあるそうだ。それに、親代りの叔父さんが元陸軍中将で、現に、有名な自動車会社の顧問をしてござるというんだ。田舎にまだかなりの....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
四|哩を隔てた森林の中に土人の部落があるということと、今その部落は合戦最中で敵の軍中には白人がいるので手剛いなどということであった。 そこで私は彼女に従いて彼....
停車場の少女」より 著者:岡本綺堂
日曜日に湯河原へ行かないかと誘って下すったのでございます。継子さんのお兄さんは陸軍中尉で、奉天の戦いで負傷して、しばらく野戦病院にはいっていたのですが、それから....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
かいうのでない事は直ぐに知れた。雪代はお悦の娘で――主人は折から旅行中の、ある陸軍中佐の夫人だという。 「小父さん、いらっしゃい。」 八郎はずかずかと、 「よ....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
幼き弟妹が餓に泣くほどのドン底に落ちた。団匪事件の時、陸軍通訳として招集され、従軍中しばしば清廷の宗室大官と親近する中に計らずも粛親王の知遇を得たのが青雲の機縁....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
れをいかんともすることが出来ない。このこと奏聞を経ていまだ勅許を得ないとはいえ、軍中にあっては将軍の令を聞き、天子の詔を聞かずともいうことがある。いわんや泰衡は....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
する身分となり、錫鉱山の経営者であり、コオンウォルの副総督であり、騎士であり、海軍中将であった。年は三十五――冒険好きで、威厳逞しい男だった。そのりっぱな態度と....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ぐれば、布教会に関したるものには内国布教会、外国布教会、水上布教会、市中布教会、軍中布教会、神典出版会等あり、防護、慈善、救助に関したるものには、労役者保護会、....