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軍事探偵
「軍事探偵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍事探偵の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
な便利な手段は無いぞと。われもわれもと秘密の頼みじゃ。這入る患者は政治家、学者。
軍事探偵、大発明家。富豪、名家の跡取り世取り。又は名優スターの類だよ。他人の野心....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
いまして彼得堡に入り込み、明石大佐の配下に属してウラジミル大公の召使に住み込み、
軍事探偵の仕事を致しておりました者で、日露戦争後は引き続き日本政府の信任を受けま....
「冥土行進曲」より 著者:夢野久作
のである事も、私はチャンと察しているのだ。 私の父親は日露戦争当時から、日本の
軍事探偵となって、満洲|西比利亜方面を跋渉しているうちに、松花江の沿岸で、素晴ら....
「猿面冠者」より 著者:太宰治
高い詩人であるとも言われ、老けているようであるが、あれでまだ二十代だとも言われ、
軍事探偵であるとも言われていた。そのように何やら神秘めいた雰囲気が、ブルウル氏を....
「惜別」より 著者:太宰治
たちは大騒ぎで拍手し、そのうちにかたりと画面が変って、ひとりの支那人が、露西亜の
軍事探偵を働いた罪に依って処刑せられる景があらわれた。講師の説明を聞いて、私たち....
「風船美人」より 著者:渡辺温
………… 4 私の好奇心は加速度的に膨れ上って、遂にはこの西洋人は何処かの
軍事探偵ではないかしらと云う容易ならぬ仮想迄発展して行った。こうなると最早や私一....
「計略二重戦」より 著者:甲賀三郎
いつですか」 仁科少佐は叫びました。ウイラード・シムソン、彼こそはかねて某国の
軍事探偵であると睨まれていた強か者でした。少佐は心のうちで、「これは強敵だぞ。だ....
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
が、気の抜けたような顔をしていた。解説に拠ると、縛られているのは、露西亜のために
軍事探偵を働き、日本軍にとらわれ、ちょうど今、首を切られて示衆となるところである....
「女坑主」より 著者:夢野久作
ら学費を貰って学校を卒業させて貰った者ばかりですが、その中で五人は皆、政府嘱託の
軍事探偵になって、主としてアフガニスタン、ベルジスタン、ペルシア、アラビア方面か....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
のであった。孫文元帥の陣中では私は最初旗手であった。しかし間もなく自分から望んで
軍事探偵の任務を帯び窃かに北京へ忍び込み讐敵の動静を窺った。袁総統の権勢は飛んで....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
仕方がないのだった。 諸君よ。参謀将校たちを意気地なしと思ってはいけない。わが
軍事探偵が、苦心に苦心をかさねて探り出した黒鷲爆撃機の戦闘力は、実に身ぶるいのす....
「恐ろしい東京」より 著者:夢野久作
私は××県の者で御座いますが、私の友人で△△と申す者が個人的の特志で、日本政府の
軍事探偵となりまして○○政庁の統治下に入り込んで活躍致しておりまするうちに、過般....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
を見た。一名虎公園というそうだ。日露戦争の際惨酷なる露国官憲がわが忠勇なる女性の
軍事探偵を虎の檻へ入れて夫の餌食にしたことがあり、その場所が此処なので、虎公園の....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
た。搗てて加えてその頃から外国人、殊に日本人に対して厳しく警戒し、動やともすると
軍事探偵視して直ぐ逮捕した。或る日本人は馬車の中で寺院の写真を見ていた処を警吏に....