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軍令
「軍令〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍令の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
は寄手《よせて》を引き寄せて、夜を待つように見え候、早く戦いを令すべし」と、いう
軍令が諸陣の間にふれ渡された。 が、忠直卿は
軍令の出ずるのを待ってはいなかった....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
る」紙洗大尉が、その後について云った。「三対一の比率は、あまりに甚だしい。しかし
軍令部が、見す見す負けるような計画を作る筈もない。そうかと云って、いくら吾が飛行....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
でなくても、現在これでも見るとおりに、算哲は遺言書を認め終ると、その上に、古風な
軍令状用の銅粉を撒いたのだった。ねえ熊城君、銅には、暗所で乾板に印像するという、....
「厳島合戦」より 著者:菊池寛
など精鋭をすぐって、毛利家の兵船に分乗し、島の東北岸|鼓の浦へ廻航した。其の時の
軍令の一端は次の如しだ。 一、差物の儀無益にて候。 一、侍は縄しめ襷、足軽は常の....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
氏鉄(此時年六十一)。明けて十五年の正月四日、有馬表に着陣したのであるが、直ちに
軍令を発し陣法を厳重にした。老中の指揮であるから従軍の諸大名も、今度は板倉重昌の....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
経験の海軍少尉を、身にしみて聞き惚るる浪子は勇々しと誇りて、早く海軍大臣かないし
軍令部長にして海軍部内の風を一新したしと思えるなり。 「本当にそうでございましょ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
した爽朗《そうろう》快活なところもあった人だ。嘗《かつ》て九州陣巌石の城攻の時に
軍令に背いて勘当された臣下の者共が、氏郷と交情の好かった細川越中守忠興を頼んで詫....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
起るのであった。 このことについて、誰よりもふかい注意をはらっているのは、わが
軍令部の太平洋部長であるところの原大佐であった。 その原大佐は、いましも
軍令部....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
きコミンテルンの国、ソビエト連邦の密使であって、元海軍人民委員長という海軍大臣と
軍令部長とを一しょにしたような要職にいた軍人であった。 「ハバノフさん。なんだか....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
ったと見るべきだということ。第三には、その際全権が政府に発した請訓は、海軍次官・
軍令部長・軍事参議官列席の上で賛同を得たものであって(海軍大臣渡英中)その間何等....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
った。……ポチョムキンはそれを口実にして、臨終の際に作成された勅令をふりかざし、
軍令部が独裁権《イニシアチヴ》をとって、即時に戒厳令を実施してしまいました」 ....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
二人、鎗を持って露払いのように先導して入場してくる。それから、二、三人の閣僚や、
軍令部長などが大統領の前後に、三々五々群をなして、話しながら、平凡に、歩行をつづ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
しい忙がしい面会は前後に二度となかった。「ロスの奴滅茶々々かも解らん」とあたかも
軍令部長か参謀総長でもあるかのようなプライドが満面に漲っていた。恐らくこの歓喜を....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
に由って、出頭を願うと云う招状があった、で、定刻に市役所に行って見ると、もう地方
軍令部長を初め、郡立学校視学官市役所員、それにドクトル、ハバトフ、またも一人の見....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
官に与え陸軍大臣には唯これを通報すべき」旨が国王より命令せられ、ここに参謀総長は
軍令につき初めて陸軍大臣の束縛を離れたのである。しかも陸軍大臣ローン及びビスマー....