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「軍司令官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軍司令官の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
うれい》でもかかったように、次から次へと立ち直り始めた。それはこの時彼等の間へ、軍司令官のN将軍が、何人かの幕僚《ばくりょう》を従えながら、厳然と歩いて来たから....
」より 著者:黒島伝治
、それは好もしい。」 「しかし、戦争をするのは、兵卒の意志じゃないからな。」 「軍司令官はどこまでも戦争をするつもりなんだろうか。」 「内地からそれを望んできと....
田舎教師」より 著者:田山花袋
かと思うと、いっそうその記事がはっきりと眼にうつるような気がする。急行軍の砲車、軍司令官の戦場におもむく朝の行進、砲声を前景にした茶褐色のはげた丘、その急忙の中....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
で、何十|艘という軍艦を向こうの港にならべてね……」 「それから赤坂の叔父さんが軍司令官で、宅のおとうさんが貴族院で何億万円の軍事費を議決さして……」 「そうす....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
の人物と話をすることも出来るのであった。 いま大総督は、スクリーンにうつったZ軍司令官と、重大な会話をとりかわしている。 「なんじゃ、なんじゃ、なんじゃ」 ....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
黄いろい幽霊の始末だがどうしたものであろう」 参謀たちは、顔を見合せたが、 「軍司令官閣下。こいつは、地底戦車の秘密を知った奴ですから、今すぐに、銃殺してしま....
社会時評」より 著者:戸坂潤
満州国の傅儀執政が登極し給い、満州国が帝国となった時、駐満大使が設置されて、関東軍司令官が当分兼任することになった。之に関東州長官を加えれば、所謂三位一体制にな....
いわゆる「反省」は我々を救うか」より 著者:岸田国士
つてみたくなつた。私の隣席には、将来、士官学校を首席で出て、今度の戦争で某方面の軍司令官になつたSという温厚謹厳な生徒がいたが、私のその様子をみて、剣の音が聞え....
だいこん」より 著者:久生十蘭
二十一日の零時にかけて、宮城前の広場に集結したのはほんのわずかな部隊で、それもA軍司令官の説得でことなく解散してしまった。それだけの大きな動きがいったい誰の努力....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
しかけて日本と喧嘩させるようにした。 馬占山《ばせんざん》が北平《ペーピン》の軍司令官になった。 南京《ナンキン》では張学良《ちょうがくりょう》が空軍総司令....
三国志」より 著者:吉川英治
にあって、勢い日増しに盛大な袁術は、かつて、この地方に黄巾賊の大乱が蜂起した折の軍司令官、袁紹の弟にあたり、名門袁一族中では、最も豪放粗剛なので、閥族のうちでも....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
方面軍を必要としありしも遂に、ここに着意する能わずして、第一・第二・第三軍を第二軍司令官に指揮せしめ、国境会戦にてフランス第五軍を逸する一大原因をなせり。 ....