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「軍大将〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軍大将の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少年」より 著者:芥川竜之介
六 お母さん 八歳か九歳《くさい》の時か、とにかくどちらかの秋である。陸軍大将の川島《かわしま》は回向院《えこういん》の濡《ぬ》れ仏《ぼとけ》の石壇《い....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
の双肩に懸れり、それ奮闘努力せよ。右布告す。昭和十×年五月十日。東京警備司令官陸軍大将別府|九州造」 JOAKが聞える五十キロの範囲の住民たちは、この布告を聴....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の放送に、大きなケチがついたように感じたが、それは本当であった。 鈴木貫太郎海軍大将は、枢府議長の任にあったが、今度大命を拝した。七十八歳の高齢と聞くが、日本....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
ていった。 玄関の隣りは、子供の部屋になっていた。壁には幼いクレオン画で、「陸軍大将」や「チューリップの兵隊さん」が、ピン付けになっていた。部屋の中程には小さ....
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
行の節は、兵隊整列指揮を可被受、此段|及照会候也。 明治十年二月十五日 陸軍大将 西郷 隆盛 熊本鎮台司令長官 陸軍に於ける上官として命令しようと....
ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
\憎みだしたのでしょう。この人と大蔵大臣のフリムナップ、それからまだあります、陸軍大将リムトック、侍従長ラルコン、高等法院長バルマッフ、これらの人々が一しょにな....
淪落の青春」より 著者:坂口安吾
、忠義なもんだ。ウラトコのコンゲナあかりでアメリカのバクダンが釣れるもんだら、陸軍大将だもの、山奥さ電気ならべてバクダン釣るもんだ。アメリカはソンゲナ手にかから....
ジロリの女」より 著者:坂口安吾
た。 ★ そのころ私の社に入社してきた婦人記者があった。陸軍大将の娘で、陸軍大尉と結婚して子供も一人ある二十六の夏川ヤス子という才媛だ。 ....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
みんな一まとめにその他大勢の有象無象といふわけで、オヒゲのピンとはねてゐるのが陸軍大将だらう、などゝ俗でない見解にアッサリ万事を托して落付きはらつてゐたのである....
家なき子」より 著者:楠山正雄
。ジョリクールの声がちっともしないので、わたしはびっくりした。 やがてかれが陸軍大将の軍服を着て、手足をいっぱいにつっぱったまま、毛布の上に横になっているのを....
選挙漫談」より 著者:黒島伝治
だすと、飯もほしくないくらいだ。浜口雄幸がどうしたとか、若槻が何だとか、田中は陸軍大将で、おおかた元帥になろうとしていたところをやめて政治家になったとか、自分た....
ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
だものだった。其の時家主は景子に話して聞かせた。此の家は、暫らく前に死んだ或る海軍大将の家で、アドミラルハウスと呼ばれて居る。其の大将は退役後此の軍艦形の家を造....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
い痩た女などは、全く貴婦人のように見えた。噂によるとその女は、ロシヤ帝政時代の陸軍大将の令嬢なのだそうだ。宛にはならないがね。 いやそのダンサーばかりで無くそ....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
くした鈴木老人その他の話に由ると、頗る持余しの茶目であったそうだ。軍人志頤で、陸軍大将を終生の希望とし、乱暴して放屁するを豪いように思っていたと、二葉亭自身の口....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
足るや否やを疑うという如きは皆国士の悪夢の囈語であった。 二葉亭は児供の時は陸軍大将を理想として士官学校を志願までした。不幸にして不合格となったので、軍人を断....