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「軍容〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軍容の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
田原坂合戦」より 著者:菊池寛
西郷降盛が兵を率いて鹿児島を発したときの軍容は次の通りである。 第一大隊長 篠原 国幹 第二大隊長 村田 新八 第三....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
八千、長篠の西方|設楽の高原に、山野に充ちて到来した。 しかし、此の時の武田の軍容は、信玄死後と雖も、落ちていたのではない。信玄が死んでいる事さえ半信半疑で、....
運命」より 著者:幸田露伴
劉江を召して策を問う。江|乃ち兵を率いて※沱を渡り、旗幟を張り、火炬を挙げ、大に軍容を壮にして安と戦う。安の軍敗れ、安|還って真定に走る。 方孝孺の門人|林嘉....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
けを受け取って、ともかくも会見の式を終わった。その間|半時ばかり。ペリイは大いに軍容を示して、日本人の高い鼻をへし折ろうとでも考えたものか、脅迫がましい態度がそ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ものはない。一行の大砲や武装したいでたちを見るものは来たるべき東山道軍のさかんな軍容を想像し、その租税半減の旗を望むものは信じがたいほどの一大改革であるとさえ考....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を手本として、筆の達者なものが競《きそ》って家々の旗を描き上げました。 そこで軍容が悉《ことごと》くととのい、産土八幡《うぶすなはちまん》の前を右に、北国街道....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
亀十一年に暴動を起し、按察使紀広純を殺すという大騒ぎになりました。その勢強く、官軍容易にこれを鎮定する事が出来ません。征東将軍紀古佐美が、今の江刺郡あたりの蝦夷....
三国志」より 著者:吉川英治
でしょう。なぜならば、袁術はここにわかに、帝位につかんという野心から、急激にその軍容を膨脹させました。ご覧なさい、第六軍の将たる韓暹は、以前、陝西の山寨にいた追....
三国志」より 著者:吉川英治
めだった。 兵船をそろえ、兵を満載して、呉軍は長江をさかのぼってゆく。 その軍容はまさに、呉にのみ見られる壮観であった。 この戦では、初め江上の船合戦で、....
三国志」より 著者:吉川英治
ばかりの美しさと、天下を睥睨する威容をつくって、見事なものであった。 絢爛たる軍容粛々とあたりを払って、潼関にまで進んだ。 曹操は、遥かに樹木の生い繁った所....
三国志」より 著者:吉川英治
った。 副将|※芝も、趙雲に負けない働きをした。わずか四日間の合戦で、夏侯楙の軍容は、半身不随になりかけてきた。夏侯楙は頽勢を革めるために、総軍を二十里ほど後....