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軍属
「軍属〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍属の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
◯今日は放送二つを聴いて、洗心させられた。一つは陸軍大臣下村大将の「陸軍軍人及び
軍属に告ぐ」の平明懇切なる諭、もう一つは頭山秀之氏の「新日本への発足」という話で....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
に、三つ建物があって、その一つが二軒長屋になっていた。その一軒に横井というたぶん
軍属がいて、もう一軒の方に僕等が住んだのだ。一番大きな建物には石川という少佐の家....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
、将校|馬蹄の響き、下士をしかりいる士官、あきれ顔にたたずむ清人、縦横に行き違う
軍属、それらの間を縫うて行けば、軍夫五六人、焚火にあたりつ。 「めっぽう寒いじゃ....
「シベリヤに近く」より 著者:里村欣三
て、隊長は含み笑いに淫猥な歯をむいて 「それから」 と、飽くまで追及して来た。
軍属の高村は、ひとあし踏み出して乱れた隊長の乗馬に、自分の馬首を追い縋って並べ立....
「ヒロシマの声」より 著者:豊島与志雄
、原爆による死者は十一万余と、一年後に警察から発表されている。この中には、軍人や
軍属は含まれていないし、発表後に原爆症で死亡した数は固より含まれていない。現在で....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
想像に難くなかった。第一、ここの主な社員たちにしても、もとを糺せば旧軍人か或は旧
軍属だったのである。 青木が考え込んでるのを見て、石村は話の調子を変えた。 「....
「乾杯」より 著者:豊島与志雄
既に四十歳を越していて、幾人かの女性を性的に知っていました。彼女は既に未亡人で、
軍属として南方で戦歿した夫との間に、信一という子供もありました。そういう二人が、....
「黄泉から」より 著者:久生十蘭
つぎつぎと死につぎ、肉親というのはおけいひとりだけになってしまったが、それが婦人
軍属になってニューギニアへ行き、カイマナというところで死んだときいたときもかくべ....
「春雪」より 著者:久生十蘭
と新潟に支店のようなものがある。うちの工場へ派遣所長になってきていた、依田という
軍属に調べてもらったら、ロバート君は日立の分所へやられたことがわかったから、おし....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
読者をして充分に満足せしめたであろう。然しながら、その数量において、上長官は兵士
軍属の何十万分の一にすぎないのである。米国国内に於ける出征軍人の消息を待ちこがる....
「美味放談」より 著者:北大路魯山人
ているのは、親子丼の味だね。僕は当時これでも書家をもって立っていたんだが、職務は
軍属であって軍司令部に勤めていた。ところがこの司令部へ持って来る親子丼がうまい。....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
に行政協定に基づいて、日本の安全はアメリカの軍隊によって保障され、アメリカ軍人、
軍属並びにこれらの家族には、日本の裁判権は及びません。およそ一国が他国の軍隊によ....