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「軍政〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軍政の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
満韓ところどころ」より 著者:夏目漱石
たたみあ》げた中へ段々を三つほど床《ゆか》から下へ降りると湯泉《ゆ》に足が届く。軍政時代に軍人が建てたものだからかなり立派にできている代りにすこぶる殺風景《さっ....
軍用鮫」より 著者:海野十三
のついていない漢文で認めてあった。 ――支那大陸紀元八十万一年重陽の佳日、中国軍政府最高主席委員長チャンスカヤ・カイモヴィッチ・シャノフ恐惶謹言頓首々々恭々し....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
眉間傷の接待所望の者は束になってかかって参れッ。――来ぬかッ。笑止よ喃。独眼竜将軍政宗公がお手がけの城下じゃ。ひとり二人は人がましい奴があろう。早う参れッ」 ....
石狩川」より 著者:本庄陸男
、屯田兵士の編制の成るまで、おぬしはカラフトの統治に専念して貰う、もっぱらロ国の軍政並びにかの国のカザック兵制度に就《つ》き調査研究をとげること、よろしいか――....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
は例年に倍する大漁でした。 怪獣 李遇が宣武の節度使となっている時、その軍政は大将の朱従本にまかせて置きました。朱の家には猴を飼ってありましたが、厩の者....
プロレタリア婦人作家と文化活動の問題」より 著者:宮本百合子
」を書いた。 一九一八年の党員で、フルンゼと一緒に赤色戦線で働き、クバン駐在赤軍政治部長をやった若いドミトリ・アンドレーウィッチ・フールマノフは、ボルシェビキ....
ドレフュー大疑獄とエミール・ゾーラ」より 著者:幸徳秋水
近時世界の耳目を聳動せる仏国ドレフューの大疑獄は軍政が社会人心を腐敗せしむる較著なる例証也。 見よ其裁判の曖昧なる其処分の乱暴....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
をした例がある。こういうような場合、日本の保守的な官僚は必ずその責任をその土地の軍政部の責任に転嫁する。この日本官僚の悪習は、いたるところにあらゆる形でみられる....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
んで任ぜられた。そうして、その代りに村上質氏が入って来た。この人はなかなか才物で軍政上や武蔵氏の応接等も巧くやっていたようである。これらは多く明治四年の事で、今....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
行停止にするからもうゆっくり静養しろということだったそうです。この検事はどこかの軍政官に転じ、本庁の係だった河野という人も南方へ行ったとかいうことです。それきり....
馬琴の小説とその当時の実社会」より 著者:幸田露伴
写って居ますが、時代はなお徳川氏を謳歌して居るのであります。しかし馬琴は心中に将軍政治を悦んでは居りませんでした。誰が馬琴の『侠客伝』などを当時の実社会の反映だ....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
この船はじつに日本にとっては宝の入船で、帰朝左大臣になり文部卿になり日本の法政、軍政、文政、大学の全般をことごとく整備したともいうべき吉備真備が乗っている、留学....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
中央政府以外において、別に鎌倉に一新政府を組織するについては、これを将軍出征中の軍政府、すなわち幕府に擬することが、最も都合がよかったという事情もあったのであろ....
三国志」より 著者:吉川英治
々と、曙光の空にひるがえっていた。 曹操は、主閣|白門楼の楼台に立って、即日、軍政を布き人民を安んじ、また、玄徳を請じて、傍らに座を与え、 「いざ。降人を見よ....
戦争ジャーナリスト論」より 著者:戸坂潤
いうのである。ここには沢山の軍部内の通が揃っている。その内松下芳男氏(之は有数な軍政研究家であるが)や山浦貫一氏などが光っているだろう。管原節雄氏という人と先に....