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軍曹
「軍曹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍曹の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「酒中日記」より 著者:国木田独歩
お光は下りて来る。格子《こうし》が開いたと思うと「今日は」と入って来たのが一人の
軍曹。自分をちょっと尻目《しりめ》にかけ、 「御馳走様《ごちそうさま》」とお光が....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
灯を、斜め十字に振った。それは下士官を呼ぶ信号だった。 コトコトと足音がして、
軍曹の肩章のある下士官が、少尉の側にピタリと身体を寄せた。 「吉奈
軍曹であります....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
出て居ます。話は遠く日露戦争の昔にさかのぼりますが、河内園長が満州の野に出征して
軍曹となり、一分隊の兵を率いて例の沙河の前線、遼陽の戦いに奮戦したときのことです....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
れは下士官で、生徒監の士官を助けて、生徒の監督をしていた。それが一級に曹長一人と
軍曹一人といた。 河合
軍曹は僕を可愛がって、大がいのことは大目に見てくれた。よ....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
挙げるのを合図に、全軍囲を衝いて千本桜に退却集合することを命じた。櫟木、山口の両
軍曹に命じて火を挙げさせようとしたが、折あしく此夜は、微風も起たない穏かな夜なの....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
あった。まずテッド博士。それからポオ助教授に帆村荘六。射撃と拳闘の名手のケネデー
軍曹。それから三根夫。 この発表で、三根夫はじぶんが第一番に見物にいけるという....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
のは、敵の砲弾でもない、光弾の光でもない、速射砲の音でもない、実に、僕の隊附きの
軍曹大石という人が、戦線の間を平気で往来した姿や。これが、今でも、幽霊の様に、ま....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
ごらんなすって。私は、すぐ連絡所へ一走りいってまいります」 そういって、モグラ
軍曹は、そのまま匐うようにして、塹壕の中を向うへいってしまった。 その後で、カ....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
ろじゃありませんか。いってくださいよ」 低いこえで、中尉の袖をひいたのは、パイ
軍曹だった。彼は、一行中の巨人であった。日本でいえば、相撲の大関格ぐらいのからだ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
、いきなり、鉄造のガッチリした胸にとびついた。 「うわーッ」 と、さすがに後備
軍曹の肩書を持つ鍛冶屋の大将も、不意うちに、防毒面をかぶった変な生物にとびつかれ....
「電気鳩」より 著者:海野十三
あやしい一団につかまっているそうだ。さっそく憲兵隊へしらせなきゃいかん」 憲兵
軍曹である良太おじさんは、じつはミドリのお父さまが、ある大事なご用をひきうけて旅....
「墓」より 著者:秋田滋
彼は法廷に立って法の裁きを受けることになった。検事は、かつてベルトランという一
軍曹によって犯された身の毛のよだつような行為を傍聴人の念頭にまざまざと想い起させ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
に一、二度|隙をぬすんで会いに行く間柄となつてしまつた。彼は、幹部候補生あがりの
軍曹であつたが、収容所では、外国語学校中途退学の語学力がものを言い、通訳という何....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
して起った事件は、一八二七年にファラデーの実験室に炉を造ったので、その番人に砲兵
軍曹のアンデルソンという人を入れた事である。ガラスの研究が済んだ後も、引き続いて....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
健在する後藤老人は西南の役に招集されて、後に内相として辣腕を揮った大浦兼武(当時
軍曹)の配下となって戦った人だが、西郷贔負の二葉亭はこの伯父さんが官軍だというの....