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軍機
「軍機〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍機の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「追憶」より 著者:芥川竜之介
かなる戦争文学よりもいっそう詩的な出来事だったであろう。しかし僕は十年ののち、海
軍機関学校の理髪師に頭を刈ってもらいながら、彼もまた日露の戦役に「朝日」の水兵だ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
破こそと、見上げる市民の瞳に、機翼の長い偵察飛行機の姿がうつった。 「なんだ、陸
軍機か」 彼等は、噛んで吐き出すように、云った。この帝都の惨状を、振りかえって....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
千葉、茨城方面を行動し、一部は帝都へ入ったというが、雲低く遂に機影を見ず。友
軍機の八機編隊で警戒する姿が頼母しく見えた。 ◯外電によれば、ゲッペルス博士は官....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
て来た。短気な内藤は、「此席は機密な軍議の場である。信玄公|卒するの時、武田家の
軍機は我等四人内密に行うべきを遺言された。この大事の席に何事だ」と怒鳴ると、長坂....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
やうくことばを呑んだ。 (ああ、もうすこしで喋《しゃべ》るところだった。語るな、
軍機《ぐんき》だ! たとえ、母親にだって) 「ちょっと、いえないの。国防上、秘密....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
くの思い出を供したい微意に外ならぬ。 入社の辞 芥川龍之介 予は過去二年間、海
軍機関学校で英語を教えた。この二年間は、予にとって決して不快な二年間ではない。何....
「怪塔王」より 著者:海野十三
でもありません。翼と胴とに日の丸がついているから、誰にでもすぐわかるとおりわが海
軍機です。 それより前、怪塔ロケットが海面からとびだすと、手ぐすねひいてまって....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
の空から翼をつらねて堂々たる姿をあらわしたのは、九機からなるまぎれもない、わが海
軍機の編隊であった。 「あっ、日本の飛行機だ。海
軍機だ」 「ああ、はじめにうった....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
蓋をはずすと、内部につめこまれた精巧な超小型の無電機をのぞいた。くわしいことは、
軍機の秘密だから、のべられないけれど、機械のどの部分も、ゴムに似たある特別の弾力....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
空飛行でとびだして来た編隊の飛行機、その数は、およそ十四五機! 「へんだなあ。友
軍機なら、この前になにかいってくるはずだ。これは、あやしい。おい、みんな、その場....
「空襲警報」より 著者:海野十三
しいことは、思いがけぬ海上で、わが艦隊の雄姿を見ることだった。これも、演習で、海
軍機が飛んでいるんだろう。…… 「だが、海
軍機にしちゃ、すこし音が変だな。非常に....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
本部に通牒して鼠の輸入を黙許させればよかったと思うかもしれないけれど、そこがそれ
軍機の秘密であった。鼠を輸入して軍用鼠の研究をしているということが国内官吏に知れ....
「計略二重戦」より 著者:甲賀三郎
いるからです。特別の任務と云うのは、外国から入り込んで、隙があったら、日本帝国の
軍機の秘密を盗もうとしている、恐るべき密偵を監視し警戒する役目なのです。こう云う....
「役人学三則」より 著者:末弘厳太郎
のみならず例えば、ある一省がそれに関する準備事務を進めると、あたかも敵国に対して
軍機を秘すると同じような態度で、調査資料を秘密にするようなことをする。われわれ国....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
れた。それは約束と違うと思ったが私も耐えて終るまで待っており、私の国防上の見地を
軍機上許す限り私としては赤誠を以て説明した積りである。終ると先方から、「現在の日....