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「軍略〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軍略の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
けんお》の種だったのだ。 葉子は黙ってみんなのいう事を聞いているうちに、興録の軍略がいちばん実際的だと考えた。そしてなれなれしい調子で興録を見やりながら、 「....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
の変化を達観して、その直感力により新しい戦略を発見し、果敢に運用したのが不世出の軍略家ナポレオンであります。即ちナポレオンは当時の用兵術を無視して、要点に兵力を....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
も表向きだけのことで、若い教師のうちには他の学校に負けるなと云って、内々で種々の軍略を授けてくれるのもあった。それらの事をかんがえると、くどくも云うようであるが....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
降って襲撃放火し、その後、勢いに乗じて島原城を乗取るべしと定めた。要地長崎を窺う軍略は一時の暴徒の考え得る処ではない。将に、出動しようとして居る処へ天草の上津浦....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
康怒って、大久保忠世、鳥居元忠、井伊直政等に攻めさせた。 それを、昌幸が相当な軍略を以て、撃退している。小牧山の直後、秀吉家康の関係が、むつかしかった時だから....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ければこんなものを流す道理もない、きっと毒が盛ってあって日本人を苦しめようという軍略であろう、ついては一か所捨て置く場所を設ける、心得違いのものがあって万一届け....
「巌流島」より 著者:直木三十五
そもそも兵法とは、古人の云っているとおり、刀術を表とし兵略を裏としたもので、後に軍略と剣術とに別々になったのは、徳川以後の事である。武蔵の時代まで、兵法と剣術と....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
か、それとも北条氏｜三鱗《みつうろこ》の旗が霊光を放つことであろうか、猿面冠者の軍略兵気が真実其実力で天下を取るべきものか。政宗は抜かぬ刀を左手《ゆんで》に取り....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
でも関東の大御所気取りで、胆吹の山の草の根分けても、石田の行方を探し求めんとする軍略でもなく、実を言うと、胆吹山という山は、御承知の如く薬草の種類の多いことにお....
「明治開化　安吾捕物」より 著者:坂口安吾
く見ましたが、実は一見マヌケの如くにして敵の御両氏はさらに抜群の策士でした。否。軍略の才能に差がなくとも、敵を甘く見たことが大きな差をつくりだしてしまったのです....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
しむるものあり。達尊爺々の創建せるも技一千数百年の星霜を経。僧侶数百の武に長じ、軍略剣法方術に達す。 康※帝の治世に西蔵叛す。官軍ことごとく撃退さる。由って皇....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の黒田如水で、西と東でドサクサ狙いのいずれ劣らぬ田舎豪傑。夙に中央に接し、中央の軍略政略に参与したこともあるだけに、如水の方がアカ抜けているが、ドサクサの一旗組....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
るのも手練の業であるが、あとのほうの女をしっかり逃さずにおければ、なおいっそうの軍略がある証拠である。この砦を守るにはありとあらゆる入口や窓で防戦しなければなら....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
倉記』によると、永禄十卯十年、上杉謙信は上州厩橋城に足を止めて、関東平定のことに軍略めぐらしていた。そこへ北条氏康が攻めてきた。 氏康の軍勢は氏政従臣松田尾張....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
の事実でありますから、智の方面に傑出した相貌の顔に作りました。総じて智謀勝れたる軍略家は神経の働きの強く鋭い人でなくては出来ないことで、多くそういう側の人は肥え....