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軍神
「軍神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
にて達せんとす。 ◯良ちゃん、しきりに働いてくれる。 八月十七日 ◯昨夜から、
軍神杉本五郎中佐の遺稿「大義」を読みつつあり、段々と心にしみわたる。天皇帰一、「....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
だ悪いことをした。酒の神バッカスを崇拝するのあまり、惜しげもなく奉納をし過ぎた。
軍神マーズの血なまぐさい姿をさえも理想化した。してみれば、カメリヤの女皇に身をさ....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
軽共が、馬の足を冷そうと、湖の磯に出て居るのを見付けた盛政は、馬上から、討取って
軍神の血祭にせよと命じたので、忽ち数名が斬られた。僅かの者が、賤ヶ岳へ逃げ帰り知....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
て一つの確針をつかむのに、資本家は「モルモット」より安く買える「労働者」を、乃木
軍神がやったと同じ方法で、入り代り、立ち代り雑作なく使い捨てた。鼻紙より無雑作に....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
むと彼の言葉が生きて来るようである。それからヴィナスに訴えて、どうかその愛人たる
軍神マルスが、自分のこの詩を書く邪魔をしないように心配してくれと頼んでいる。これ....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
族も恐ろしいが、それより私には明神のお罰が一層恐ろしく思われるよ」 「日本第一大
軍神、健御名方のご神罰かな」 「これは昔からの云い伝えだが、諏訪法性の冑には、諏....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
あることはじきにその言葉でわかったのである)高村光太郎の詩を朗読した。その詩は九
軍神に捧げられた勇しい詩であった。 彼女の手に触れたいと思っていた私は、ある授....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
南原杉子。うまれは火星日である。地球に最も近い
軍神マルスの影響をうけ、最も強烈に、そのエネルギーを放射。戦闘的性質を有し、目的....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
県香取郡香取町に鎮座する官幣大社香取神宮(祭神|経津主命即ち伊波比主命)と共に、
軍神として古代から崇敬至ったものであった。防人等は九州防衛のため出発するのである....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ぜん》と控えてる理髪店の前で、彼女は大笑いをした。プロシアやドイツ連邦やまっ裸の
軍神を引き連れて、旅行|外套《がいとう》を着け尖《とが》った兜《かぶと》を頂《い....
「二合五勺に関する愛国的考察」より 著者:坂口安吾
ている。 それは歴史のみのカラクリではなく、現実もまた歴史化することが可能だ。
軍神などゝいうものをデッチあげて、歴史化する。美談はおゝむね歴史化であり、偉人も....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
作者の浮世三|分五厘の人生観を歌っていたのだ。 この緑雨の死亡自家広告と旅順の
軍神|広瀬中佐の海軍葬広告と相隣りしていたというはその後聞いた咄であるが、これこ....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
が、猿のことを「マシラ」というのは摩期羅を漢字で摩斯羅としたから起こったらしい。
軍神を建駄天というのを韋駄天と書いたから訛ったのであります。鼓というのはヅンドビ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
仕事の外見は大きくないが、大王こそ持久戦争指導の最大名手であり、七年戦争は正しく
軍神の神技と云うべきである。 1、第一シュレージエン戦争(一七四〇―四二年) ....
「それから」より 著者:夏目漱石
手にしている様な気がした。代助はこの時思い切った政略的な御世辞を云った。それには
軍神広瀬中佐の例が出て来た。広瀬中佐は日露戦争のときに、閉塞《へいそく》隊に加わ....