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軍衣
「軍衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
か?」 柿本の組で作業していた上川が、猫のようにアカシヤの叉にかけられた他人の
軍衣をひっくりかえして歩き出した。巡邏隊の一人として呼ばれた男だ。黄土のほこりに....
「前哨」より 著者:黒島伝治
に立てかけた銃の銃口から臭う、煙哨の臭いにも、カギ裂きになった、泥がついた兵卒の
軍衣にも現れていた。 ボロ/\と、少しずつくずれ落ちそうな灰色の壁には、及川道....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
出て来る。武士三四人つき従う。すべて城方の参謀、兵士らは、空腹と疲労に生色なく、
軍衣は破れ、あるいは頭部《あたま》に、あるいは腕に繃帯し、血が滲んでいるなど、悪....
「氷河」より 著者:黒島伝治
様がなかったんだからな。」 それにも相手は取り合わなかった。そして釦をはずした
軍衣を、傷が痛くてぬげないから看護卒にぬがして呉れるように云った。痛がって、やっ....
「三国志」より 著者:吉川英治
松明の光は、花火のように舞い飛んだ。 草は燃え、兵舎は焼け、逃げくずれる賊兵の
軍衣にも、火がついていないのはなかった。 すると彼方から、一|彪の軍馬が、燃え....
「三国志」より 著者:吉川英治
な」と、張飛は張切って、日夜、望楼に立ち、家兄玄徳の軍旅の苦労をしのんで、自分も
軍衣を解いて牀に長々と寝るということもなかった。 「さすがは張将軍である」と、留....