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軍記物
「軍記物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍記物の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「相馬の仇討」より 著者:直木三十五
うである。 相馬原町へきた江戸の講釈師、牧牛舎梅林、可成りの入りだが、今高座で
軍記物を読んでいる四十近い、芸名久松喜遊次という男、講釈師より遊人《あそびにん》....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
のである。 で、もし、日本の過去の作品のみを以《もっ》て分類するなら、第一に「
軍記物」源平盛衰記とか、難波戦記とか――現在の例をとると、日米戦争未来記とか、秩....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
《しゅんしょくうめごよみ》という書物を読んだ。一体小説が好きで、国に居る時分から
軍記物や仇討物は耽読《たんどく》していたが、まだ人情本という面白い物の有ることを....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
陋を極めている。一体馬琴は史筆|椽大を以て称されているが、やはり大まかな荒っぽい
軍記物よりは情緒細やかな人情物に長じておる。線の太い歴史物よりは『南柯夢』や『旬....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
も、「義仲最期」からすぐ一ノ谷へ飛んで、その間のことは、挿話もなんの記録もない。
軍記物語としてはそうあってさしつかえないが、「新・平家」は、軍記が主ではないから....