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「軍資金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軍資金の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
花火」より 著者:太宰治
よう。」 「いいじゃないですか。もっとビイルを飲んで下さい。いいじゃないですか。軍資金は、たっぷりです。あ、ちょっと失礼。」勝治は、れいの紙幣を右手に握ったまま....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
な計画にもとづき、あくまでも宗門|一揆《いっき》の再挙を計るために、まずかれらは軍資金の調達に勤めました。その一方法として、案出されたものが、金持ちのご隠居や若....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
は弓矢沢の防備を撤退すること。 二、間道に修繕を加うること。 三、飯田町にて軍資金三千両を醵出すること。 「お前はこの辺の百姓か。人足の手が足りないから、鎗....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
ミヨノフ、ホルワット両将軍は、沿海州に於ける日本の利権を米国に引渡す黙契の下に、軍資金と武器の密輸入をしている……一方は満洲に於て日本政府の援助の下に勢威を張っ....
オンチ」より 著者:夢野久作
したんかい」 「どうしたんかいじゃねえ。彼奴の手に渡ると十二万円が赤の地下運動の軍資金になっちまうぜ」 「ウン。それあそうたい」 「腕を貸してくれるな……君は…....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
根を拡げて、日本内地から来る四百億円を待っている……という勇敢さだ。その中に俺の軍資金調達が不可能になって、この話はオジャンになった。一番残念がったのは俺の俥屋....
反抗」より 著者:豊島与志雄
が進まない時にでも、または金に困ってる時にでも、屡々一緒に引取ってゆかれた。 「軍資金は僕達が調達するからしっかりやり給え。」などと云って、公然と唆《そその》か....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
と合せて同じく三万円、三日目も二万円と一万円、合せて三万円。 だから、三万円の軍資金を使って大穴狙いを専門にすると、この三日間の競輪に於ては、元はとれたが、モ....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
の殆ど全部を売り払って得た金である。どう使うという目的は定まっていないが、最後の軍資金である。戦うための金だ。そして、これを使い果しても戦果がなければ、最後の覚....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
鳴っても、てんで相手にしない。 「チョッ。畜生め!」 しかし、モウ、それ以上は軍資金がつゞかないから、 「覚えてやがれ。テメエだけが女じゃアねえや。アバヨ」 ....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
。全体どこからあんなお金が、集まって来るものでございますやら? ひょっとかすると軍資金として、箱根を越した方角から……おッとおッとこいつはいけない。ここまで喋舌....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
そこを四方からワッと来て、盛りつぶす手立だそうな。何でも長州から此方《こっち》に軍資金が渡るという約束になっているげな。何事にも見た目が有れば裏が有らあ。ウン…....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
が出来る、そこを四方からワッと来て、盛りつぶす手立だそうな。何でも長州から此方に軍資金が渡るという約束になっているげな。何事にも見た目があれば裏があらあ。ウン…....
三国志」より 著者:吉川英治
、衛弘から充分の軍費をひき出して、武器糧食の充実にかかっていた。 「あのように、軍資金が豊富なところを見ると、彼の檄は、空文でない。ほんとに朝廷の密詔を賜わって....
三国志」より 著者:吉川英治
証人となって、南陽の富豪|大姓黽氏から、銭千万貫を借りうけ、これをひそかに劉備の軍資金にまわして、その内容を強化した。 とまれ、孔明の家がらというものは、その....