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「軍閥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軍閥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
貨幣」より 著者:太宰治
ることでしょうから、くわしくは申し上げませんが、けだものみたいになっていたのは、軍閥とやらいうものだけではなかったように私には思われました。それはまた日本の人に....
土曜夫人」より 著者:織田作之助
東条英機などを、政界の軽輩扱いにして、鼻であしらい、ことごとに反撥したので、東条軍閥に睨まれて、軽井沢の山荘に蟄居し、まったく政界より没落していた。 ところが....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
のでありますから、国家の力が増大するにつれ、だんだん常備傭兵の時代になりました。軍閥時代の支那の軍隊のようなものであります。常備傭兵になりますと戦術が高度に技術....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
る。 その顔触れの中には梨本宮をはじめとし、広田、平沼両重臣あり、その他財閥、軍閥、言論界の有力者あり。氏名左の如し、 ◯梨本宮守正王 ◯平沼騏一郎、広田弘毅....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
それをやった。そして一方では支那人を麻酔さした。痴呆症となし了らしめた。他方では軍閥や匪徒に武器と弾薬を供給した。 戦乱と掠奪と民衆の不安は、そこからも誘導さ....
前哨」より 著者:黒島伝治
ように痩我慢を張っていた。 支那兵が、悉く、苦力や農民から強制的に徴募されて、軍閥の無理強いに銃を持たされているものであることは、彼等には分りきっていた。それ....
反戦文学論」より 著者:黒島伝治
国観念を極度に収縮放棄して、重大なる社会観念を持たなければならないのだ。君達は、軍閥的国境を湮滅しそれよりもっと悪い経済的商業的障碍を取り除かねばならないのだ。....
足のない男と首のない男」より 著者:坂口安吾
ために暗涙を流したのもムベなるかな、今日つひに敗北し、戦争十年の日本の腐敗、官界軍閥の堕落のあとを眺めれば、郡山などは最もマトモな紳士であつたではないか。大将だ....
火の扉」より 著者:岸田国士
みればそうもいえるけれども、子供たちの正義感は単純なところに面白味があるんだに。軍閥を呪う民衆の健康な精神が、そのまゝ幼稚な表現のなかに働いてるんだ。軍閥つてい....
郷愁」より 著者:織田作之助
ない。いわば世相の語り方に公式が出来ているのだ。敗戦、戦災、失業、道義心の頽廃、軍閥の横暴、政治の無能。すべて当然のことであり、誰が考えても食糧の三合配給が先決....
猫と杓子について」より 著者:織田作之助
極まる話で、いや、実にお話になりません。 みなさんは、日本を敗戦国にしたのは、軍閥と官僚だとお思いになっていらっしゃるかも知れませんが、実は猫と杓子が日本をこ....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ってしまったが、首尾よく合格して軍人となっても狷介不覊の性質が累をなして到底長く軍閥に寄食していられなかったろう。 その頃二葉亭は既に東亜の形勢を観望して遠大....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
やめられた年の九月であるが、早稲田を志望したのは早稲田は大隈重信侯が、時の官僚の軍閥に反抗して学問の独立、研究の自由を目標として創立した自由の学園であるという所....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
中心に右翼学生の手で軍事研究団が組織され、五月十日その発会式が行われた。『学園を軍閥の手に渡すな』と憤激した学生は続々と会場につめかけ、来賓として出席した軍人や....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
なる原因次の如し。 ※ 軍隊の価値低きこと。 十七、八世紀の傭兵、近時支那の軍閥戦争等。 ※ 軍隊の運動力に比し戦場の広きこと。 ナポレオンの露国役、日....