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軍隊
「軍隊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軍隊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
《ぬ》れ仏《ぼとけ》の石壇《いしだん》の前に佇《たたず》みながら、味《み》かたの
軍隊を検閲《けんえつ》した。もっとも
軍隊とは云うものの、味かたは保吉《やすきち》....
「或る女」より 著者:有島武郎
にバーから持って来《こ》さしたのが、二三本残ってるよ。十の字三つぞ(大至急という
軍隊用語)。……何がおかしいかい」
事務長は葉子のほうを向いたままこういったの....
「或る女」より 著者:有島武郎
りませんわね。じゃお湯はよしていただいてお話のほうをたんとしましょうねえ。いかが
軍隊生活は、お気に入って?」
「はいらなかった前以上にきらいになりました」
「岡....
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
くのは歩くのでない、突貫《とっかん》するのである。日本の歩兵は突貫で勝つ、しかし
軍隊の突貫は最後の一機にだけやる。朝から晩まで突貫する小樽人ほど恐るべきものはな....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
表現しようとする人は、表現の材料を多く身外に求める。例えば石、例えば衣裳、例えば
軍隊、例えば権力。そして表現の量に重きをおいて、深くその質を省みない。表現材料の....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、国家の力が増大するにつれ、だんだん常備傭兵の時代になりました。軍閥時代の支那の
軍隊のようなものであります。常備傭兵になりますと戦術が高度に技術化するのです。く....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
げて傾いて、 「待って、待って、」 十七 「いつもと違う。……一度
軍隊へ行きなさると、日曜でのうては出られぬ、……お国のためやで、馴れぬ苦労もしな....
「橋」より 著者:池谷信三郎
ですね、今、娘が大変喜んでおりました、なんて言うの。私その次に会った時、この間の
軍隊行進曲はずいぶんよかったわね、ってそ言ってやったわ。ほんとはマスネエの逝く春....
「端午節」より 著者:井上紅梅
のこの一日が来てから、教員等は政府に未払月給を請求したので、新華門前の泥々の中で
軍隊に打たれ、頭を破り、血だらけになった後で、たしかに何程かの月給が渡った。方玄....
「不周山」より 著者:井上紅梅
抗し、我が后は自らこれに天罰を加えるために、郊で戦われたが、天は徳を祐けず、我が
軍隊は敗走致しました……」 「何?」彼女は今までこんな風な話を聴いた事もなかった....
「狂女」より 著者:秋田滋
やり肱掛椅子に凭りかかっていた。折しも僕は重々しい律動的な跫音をきいた。普魯西の
軍隊が来たのだ。そして僕は窓から彼等の歩いてゆく姿を眺めていた。 普魯西兵の列....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
を慰めるのだ。ところで、戦争というものは、血の濫費にほかならぬ。この濫費のために
軍隊は熱狂し、市民たちは、女子供たちまでが、殺戮の記事を灯下に読んで、血の濫費に....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
国手がある、年紀はまだ壮いけれども、医科大学の業を卒えると、直ぐ一年志願兵に出て
軍隊附になった、その経験のある上に、第二病院の外科の医員で、且つ自宅でも診察に応....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
本の姿を見れば、日米安全保障条約並びに行政協定に基づいて、日本の安全はアメリカの
軍隊によって保障され、アメリカ軍人、軍属並びにこれらの家族には、日本の裁判権は及....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
動を主とするか等各種の場合を生ず。しかして持久戦争となる主なる原因次の如し。 ※
軍隊の価値低きこと。 十七、八世紀の傭兵、近時支那の軍閥戦争等。 ※
軍隊の....