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「軍鼓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軍鼓の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十万石の怪談」より 著者:佐々木味津三
、夜陰の空に谺して、ピョウピョウと法螺の音がひびき伝わった。 あとから、鼕々と軍鼓の音が揚った。――同時に城内くまなくひびけとばかりに、叫んだ声が流れ伝わった....
李陵」より 著者:中島敦
《おそ》れのあるものも皆|打毀《うちこわ》した。夜半、鼓《こ》して兵を起こした。軍鼓《ぐんこ》の音も惨《さん》として響かぬ。李陵は韓校尉《かんこうい》とともに馬....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
の模型、軍船の模型、洋刀の模型、背嚢の模型、馬具の模型、測量器、靴や軍帽や喇叭や軍鼓や、洋式軍服や携帯テントや望遠鏡というようなものが、整然として置かれてあり、....
三国志」より 著者:吉川英治
し、白波乱岸を搏って、天地は須史のまに、険しい兇相をあらわして来た。 「や、や。軍鼓の音ではないか」 「いや、波の音です。雲の叫び声です」 「過てり。われ擬兵と....
私本太平記」より 著者:吉川英治
声が、三ヵ所ほどの浪打ちぎわで、つむじを巻いた。 「乱声、乱声っ!」 尊氏は、軍鼓の武士をこう励ました。鉦、鼓、ささらの如き打棒、あらゆる鼓舞の殺陣楽が、彼の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
たいな近世花街の小戯。もちろん親房のは、もっと大時代な兵法の手くだである。虚空の軍鼓と地の波濤を、坐ながら呼ぶような彼の作戦構想は、例によってすこぶる大きい。 ....