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軛
「軛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
は流行に包まれなければならぬ。
又
のみならず芸術は空間的にもやはり
軛《くびき》を負わされている。一国民の芸術を愛する為には一国民の生活を知らなけれ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
かし当然な正しい生活として、誇りもなく、矯飾もなく、不平もなく、素直に受け取り、
軛にかかった輓牛のような柔順な忍耐と覚悟とをもって、勇ましく迎え入れている、その....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
いてしまった。二人は睨み合いの状態となり、お互に持つ兇状は、二人を奇怪きわまる共
軛関係に結びつけてしまった。第三の惨劇もコックの春吉の手で行われたが、それは鈴江....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
大尉の急所を掴んでそれを緩めようとはしなかった。この儘に捨てておくと、二人とも共
軛関係において死の門をくぐるばかりだった。 「紅子、うう射て……ピストル、いいか....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
俗でもなさそうで、一向そんなことに無頓着で、出入自在、その日その日の生命に無理な
軛を負わせないで、あるがままに楽み、唯もう自然と遊戯しているつもりで暮していたら....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
ハリケーンの如き凄い奴を、どうぞ御提供願いまする」 「そうか。そういうことなら共
軛回転弾が条件にぴったり合っている」 「えっ、共
軛回転弾。ああ、なんというすばら....
「連環記」より 著者:幸田露伴
あるから不思議なことは無い。たまたま又非常に重げな嵩高の荷を負うて喘ぎ喘ぎ大車の
軛につながれて涎を垂れ脚を踏張って行く牛もあった。これもまた牛馬が用いられた世の....
「科学論」より 著者:戸坂潤
して、相照応せざるを得ないものなのである。私はこの関係を二つの根本概念群の間の共
軛関係の問題を離れて自然科学も社会科学も成り立ちはしないのである。――そして範疇....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
る、ということが云いたいのである。 私は嘗て、諸科学の範疇が自然科学の範疇と共
軛関係と呼んでもいい――に外ならない。 ＊ 範疇の共
軛性に就いては拙著『現代のた....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
一の技術的・自然科学的・社会科学的・範疇である――は、東洋哲学的諸範疇と決して共
軛化されていない、まして二つのものの一致は望むことが出来ない。なぜなら欧洲哲学的....
「フランダースの犬」より 著者:菊池寛
腹、かわき切ってひりひりいたむ喉、目は砂ぼこりでかすみ、腰に結びつけられた重荷の
軛の情け容赦のない重さ。さすがのパトラッシュも、ぼっと気が遠くなり、生れて初めて....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
文学との肖似を論じている。自分も偶然に津田君の画とこの露文豪のある作品との間に共
軛点を認めさせられている。殊に彼の『イディオット』の主人公の無技巧な人格の美に対....
「博物誌」より 著者:岸田国士
ら、ちゃんとそのつもりで、おとなしくのそのそと、いつもの場所へやって行って、車の
軛の下へからだを突っ込む。 角を繋がれたまま、頭はじっと動かさずに、彼は腹に皺....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
た。そこには、山脊のようになって長く連っている耕地があって、犂★が一つ、前夜馬を
軛から離した時に残されたままにしておいてあった。耕地の向うには、静かな雑木林があ....
「熟語本位英和中辞典」より 著者:斎藤秀三郎
に猟犬を励ます声。 Yoke（ヨーゥク）【名】（牛二頭の頸に掛けて車を曳かせる）
軛（合わぬ）。 Y※lk（ヨーゥク）【名】（卵の）黄身、蛋黄。 Yon ＝ Yo....