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「軟体動物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軟体動物の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
だ。重かった。水戸の肩は裂《さ》けそうに痛んだ。四五歩前進したとき、彼の足の下に軟体動物を踏付けたらしく、あっと思う間もなく足を滑べらせ、とたんに身体の重心を取....
海底大陸」より 著者:海野十三
う国があるのです。もっともこの国の生物は、海水にすんでいた動物から進化したので、軟体動物みたいな形をしていますが、いま、海底大陸の空気洞の中にはいって、空気をす....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
り判らないがこんなことを云いながら、復一の腕は伸びて、秀江の肩にかかった。秀江は軟体動物のように、復一の好むどんな無理な姿態にも堪えて引寄せられて行った。 復....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
の影響は大きい。京都に起った此の争乱がやがて、地方に波及拡大し、日本国中が一つの軟体動物の蠕動運動の様に、動揺したのである。此の後に来るものが所謂戦国時代だ。即....
十二支考」より 著者:南方熊楠
た前陰の相とす、これは漢名石蛇で、実は烏賊《いか》や航魚《たこぶね》とともに頭足軟体動物《ケファロポタ》たるアンモナイツの多種の化石で、科学上法螺と大分違うが外....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
シズムで、骨骼のがっしりした美を求めるからだ。彼等の趣味に取ってみれば、自由詩は軟体動物のようなもので、どこにもしっかりした骨組みがなく、柔軟でぐにゃぐにゃして....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
は、しだいに水深が重なるとともに薄らいでいった。 もはや三十|米近くになると、軟体動物の滑らかな皮膚が、何かの膀胱のように見えたり、海草は紫ばんだ脱腸を垂らし....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
なる人魚に、それはわななくような、憧れを抱きはじめたのである。 おりおり母は、軟体動物が潜り込んでいる、割目を覗き込んで、無残にも軟らかな肢を引きちぎったり、....