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転動
「転動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
転動の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
少しもなかった。自分は、二人を殺したことを、悪いことと思えばこそ、殺すことに気も
転動して、女がその頭に十両にも近い装飾を付けていることをまったく忘れていた。市九....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
歓の段取を編集し、これを一連の映画に撮影したものを多数こしらえ、映写機及びその回
転動力とをつけて荷造りしたものを数百台用意し、これをかの怪人城塞の近くに投下させ....
「灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
掛けてあるのだが、その歯車に連なる精巧な旋回装置は無残にも粉砕されて、ランプの回
転動力なる重錘を、塔の中心の空洞につるしているはずのロープは、もろくも叩き切られ....
「雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
こへ隠した、包まずに白状するがよかろう」 捕卒がふみこんできた時から、もう気が
転動して物の判別を失っていた許宣は、邵大尉庫中の盗賊と言われて、はじめて自分に重....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
るとべったり顔に泥が付いたが、よもや斯ういう者が出ようとは思わぬ所だから、是れに
転動したと見え、ばら/\/\/\と横手へ駈出した。すると宰取は追掛けて行って足を....
「露肆」より 著者:泉鏡花
大阪の大火、青森の大火、御承知でありましょう、失火の原因は、皆この洋燈の墜落から
転動(と妙な対句で)を起しまする。その危険な事は、硝子壺も真鍮壺も決して差別はあ....
「黒猫十三」より 著者:大倉燁子
てる!」 「逃すな!――女を。――」 と喚いた。 それを聞くと本庄はもう気が
転動してしまった。前後の考えもなく跳り込んで行こうとした時、中からぱッと飛び出し....