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転売
「転売〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
転売の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
五円の定価で売らせた物を、原版者に交渉もせず一円本の中に入れさせて印税を貪る二重
転売者、既に他人の翻訳で刊行されて居る物を、著作権侵害の訴訟を免れんとして、文章....
「乾杯」より 著者:豊島与志雄
本老人は説きました。――山川家のためだから、まあ我慢して貰いたい。鋼板をそっくり
転売してしまっても、職工たちに仕事が不足するわけではあるまい。真鍮の屑物が多量あ....
「聖女人像」より 著者:豊島与志雄
気分が合わないし、同居人が一杯いて室の余裕もない。ところが、アパートの方は、他に
転売されて何かの寮になるらしい噂がある。そうなったら、住宅不足の折柄、他に貸室を....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
起った。 天元社所有の印刷紙、時価にして凡そ五十万円ばかりの量が、ひそかに他へ
転売されて不足してることが、発見された。如何にして何処でごまかされたものか分らず....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
きくと、実は砂金の鉱区が売物に出ているという。銀主を見つけて、採取するのもよし、
転売しても十倍の値にはなるとの話に、丹造の眼はみるみる光り泪一つこぼさず、三味線....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
日本人の蒐集せしものなりしを、この日本人はビングを欺きその資料をゴンクウルに二重
転売したりしといふの故を以て一時|大《おおい》に物議を醸《かも》したり。ビングが....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
中には、さっそく楮幣をかきあつめ、そこから入手して来たという品種を市へ持ち出して
転売の巨利をせしめた者もあった。そんなことから、がぜん、東西両京の市を中心に、楮....