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転宿
「転宿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
転宿の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あの時分」より 著者:国木田独歩
しいのです。 「けれども君は、かの後の事はよく知るまい、まもなく君は木村と二人で
転宿してしまったから……なんでも君と木村が去ってしまって一週間もたたないうちだよ....
「あめんちあ」より 著者:富ノ沢麟太郎
に限られていた。 * ここの見たところかなり見すぼらしい下宿に、彼が
転宿して来た時――一たいおれの宿の何処《どこ》に入口があるのか解らない――と転居....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いまして、お酒の通いなども、ちょこちょことございます、何でしたら、あちらの方へ御
転宿をなさいましたら……」 伊太夫の家来と、お角さんのおつきとが、こう言って御....
「白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
うぞうしくって、いよいよ神経を苛立たせるばかりだと思ったので、さらに小石川の方へ
転宿して、その翌年に第二回の試験を受けると、これも同じ結果に終りました。わたしの....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
》にならなかったのは、翌日相当の礼を述べ下宿《げしゅく》を代えたからである。彼に
転宿する余裕《よゆう》ありしゆえ、心の独立を失わなかったが、この余力なき人はます....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
等を泊めては迷惑致すというのであろうな。それはもっともの次第であるので、早速他に
転宿致そう。ではあるが、半田屋の主人、後日に至って、アアあの時にお断り申さなんだ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
久しぶりのお手紙懐かしく読みました。私こそ御無沙汰してすみませんでした。あなたは
転宿なさいましたのですってね。居心地よろしゅうございますか。上野|倶楽部というの....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
歌舞伎座を退いて、『やまと新聞』に入社することになったので、築地の家を去って他に
転宿した。これまでは桜痴居士が多忙のときには、榎本君の部屋で遊んで帰ったのである....