転法輪[語句情報] » 転法輪

「転法輪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

転法輪の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪の宿り」より 著者:神西清
に三宝院の西は近衛殿より鷹司殿、浄華院、日野殿、東は花山院殿、広橋殿、西園寺殿、転法輪、三条殿をはじめ、公家のお屋敷三十七、武家には奉行衆のお舎八十ヶ所が一片の....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
いうのでありますから、仏法というのは仏の理想、説法というのは仏が理想を説かれる、転法輪というのは仏が理想の輪を社会に転進して理想を実現せられるというような意味で....
西航日録」より 著者:井上円了
オルゴット氏の演説あり。この地において懐古の詩を賦す。 古城依旧恒河辺、聞説如来転法輪、遺跡荒涼何足怪、穢風狂雨幾千年。 (古城は昔のままに恒河のほとりにあり、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
た正季だったが、旅はつつがなく、やがて四日目の昼、金剛山に帰り着いた。 頂上の転法輪寺には、松尾刑部やら、なつかしい顔が、大勢待っていてくれた。刑部は久子が嫁....
私本太平記」より 著者:吉川英治
して、かなりの死傷も出していたことだった。 ただ以上のほか、金剛山の絶頂にある転法輪寺では、公卿の四条隆資が指揮をとって、そこの山伏党をつかっていた。山伏の働....
私本太平記」より 著者:吉川英治
それがふと正季と共に、いまの乾びた笑いに出たのであった。 するとそこへ、頂上の転法輪寺から伝令があった。寺中にいる四条隆資が、正成へ、すぐ来てほしい、とのこと....
私本太平記」より 著者:吉川英治
なっていた。 「あとで。あとで、また」 と、正成はすぐその足を、さらに山上の、転法輪寺の方へ向けていた。 凱旋の彼を迎える祝いの鐘が、戦勝祈願の達成を告げる....
私本太平記」より 著者:吉川英治
「かしこまりました」 日は暮れて、沐浴、夕餉などのあと、正成は浄衣になって、転法輪院の本堂に入った。途中で拾って蔦王に持たせてきた白骨は僧の手によって燈明や....