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「転籍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

転籍の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野球時代」より 著者:寺田寅彦
性だけを認めて客観の絶対確定性を信じていたのが今では不確定性を客観的実在の世界へ転籍させた。この考えの根本的な変遷はいわゆる「因果律」の概念にもまた根本的の変化....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
園の訃を得た後、病のために新聞記者の業を罷め、遠江国|周智郡犬居村百四十九番地に転籍した。保は病のために時々卒倒することがあったので、松山|棟庵が勧めて都会の地....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
最初の卒業式をスッポカシて上京してしまった。しかもそのまま故郷へは帰らずに東京へ転籍の手続をして、全速力で旅行免状を手に入れて海外に飛び出した。これがこの時、既....
獄中消息」より 著者:大杉栄
にくい言葉ばかりなんだから。僕はこんど出たら、どこか加行や多行の字のないところに転籍する。その後その決定が来た。科料金弐拾銭。 ことしは四月にはいってから毎日....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
住者人口総数六万九千六百六十七人、合計九十万四千四百十二人とある。この以外に他へ転籍もしくは移住して、普通民の中に蹟を没したり、もしくはもはや部落民として認めら....