転訛[語句情報] »
転訛
「転訛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
転訛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「征服の事実」より 著者:大杉栄
いのである。ロシアの名は、もと北方の起原で、スカンジナビアの一民族たる、ロゼルの
転訛したものである。プロシャはプロイセンというスラブの一蛮族の名で、十二世紀の終....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
ロンドンの古くからの有名な瘋癲病院。「ベッドラム」はベスリヘム(ベツレヘム)の
転訛。もと修道院であったが後に精神病院となったロンドンのセント・メアリー・オヴ・....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
命の文中に出づるなり。しかしてそのこれを「えびす」と呼ぶは、単に、「えみし」の一
転訛のみ。ただし、宿禰の復命には、 東夷の中日高見国あり、其の国人男女並に椎結....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
意味から起った一種の田楽的舞踊で、それがシシ踊りと呼ばるる事から遂に獅子頭とまで
転訛するに至り、しかもなお原始の鹿角を保存して、今日に及んでいるものであろう。以....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
る。 なお安藤君は、顔氏家訓などに傀儡子を俗に「郭禿」とあるから、その支那音の
転訛からだとの仮定説も立ちうるが、それは取らないと言っておられる。 安藤君のこ....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
ムトと云い、マウトまたはモート、モオト(門男)など呼ぶに至ったのが、単にその語の
転訛たるは言うまでもない。 しかしながら、これをマヒトと呼ぶのは或いはその文字....
「人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
なお死者に対する殉死と同じ意味のものである。神がそれを食物とするという思想は後の
転訛であらねばならぬ。そしてその殉死が盛んに再現せられた時代において、人柱の実現....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
行われる宅神によって説明せんと欲する。 そしてそれが地方的に、時代的に、種々に
転訛して行って、あるいは養蚕の神となったり、あるいは酒井宮内大輔によって説明され....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
の者の後裔はつるめその名を以てのみ呼ばれて、本来の坂の者の称を失い、かえってその
転訛たるサンカモノの名が、別の意味において用いられる様になったのも、必ずしもあえ....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
普通に穢多は屠者で、屠者の事を古え餌取と云い、エタという名もその「エトリ」の
転訛だと言っております。穢多の名義については私に別の考えもありますが、「エトリ」....
「「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
「塵袋」に、「キヨメ」を「エタ」というたことについて、その「エタ」とは餌取の語の
転訛であるとの事を書いてあるが、永正の奥書ある写本には、その「エタ」というのは「....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
きは、すなわちその明証である。同書の言うところによれば、当時にエタとは餌取の語の
転訛で、これすなわちインドにいわゆる旃陀羅に当るというのだ。もちろんこの書は仏徒....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
法師である。今日浮浪民の事を、地方によって「サンカモノ」と云うのは、「坂の者」の
転訛で、サカノモノがサカンモノになり、転じてサンカモノとなったのである。また前記....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
って、そこに籠の坂という名があったのは耳よりな話である。中辻あるいは中尾の辻子の
転訛ではあるまいか。しからばこれも前四者と同じ範囲のものといってもよい。『坊目考....
「東京で自慢の鮑」より 著者:北大路魯山人
。「伊勢のあわびの片思」などという語があるくらいであって(注・磯のあわびの片思の
転訛か?)伊勢にもあるにはあるが、優良の地位を争うとなっては、東京ものの三崎、房....