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「軻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軻の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
します。これも変えなければいけますまい。親に別れ良人に別れ、生涯住所定まらず、轗不遇に世を送る、鷹嘴鼻に変えることに致しましょう」 源之丞は隣室へ耳を澄まし....
李陵」より 著者:中島敦
って秦王《しんおう》を叱《しっ》し、あるいは太子丹《たいしたん》となって泣いて荊《けいか》を送った。楚《そ》の屈原《くつげん》の憂憤《うっぷん》を叙して、その....
十二支考」より 著者:南方熊楠
立て高く号《さけ》び、どこが一番疼いと聞かれたら、歯が最も疼むと答うるに限る。孟《もうか》の語に、志士は溝壑《こうがく》にあるを忘れず、勇士はその元《こうべ》....
首頂戴」より 著者:国枝史郎
はあきれだな」と呟いたが、何となく不安の表情が、チラチラチラと眼に射した。 「荊の賦した易水の詩、そいつを残して立ち去った乞食、鳥渡心にかかる哩。荊は失敗し....
死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
られて行くので有った。 「少しも早く師の許へ」 師の陣風斎という人は、実際|轗不遇の士。考えれば考える程気の毒で成らなかった。斎藤弥九郎、千葉周作、桃井春蔵....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
祭《キャルナヴァル》中の大呼物、贅沢中の贅沢、粋と流行の親玉。名花珍草をもって軽《けいか》を飾るに趣向をもってし、新奇を競い、豪奢を誇り、わずか数時間のお馬車....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ずの有村は、この屋敷の懸人になってから、いっぱしの武芸者となった気でいる。だが轗不遇とやらで、まだいっぺんも真剣の場合にのぞんだことがないのを常から嘆じていた....