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軽井沢
「軽井沢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軽井沢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白」より 著者:芥川竜之介
うしょう》したいにもすることが出来ず、当局は大いに困っている。
東京朝日新聞。
軽井沢《かるいざわ》に避暑中のアメリカ富豪エドワアド・バアクレエ氏の夫人はペルシ....
「秋の暈」より 著者:織田作之助
……。 四、五年前まえの八月のはじめ、信濃追分へ行ったことがあった。 追分は
軽井沢、沓掛とともに浅間根腰の三宿といわれ、いまは焼けてしまったが、ここの油屋は....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
びを貪った旅行で、行途は上野から高崎、妙義山を見つつ、横川、熊の平、浅間を眺め、
軽井沢、追分をすぎ、篠の井線に乗り替えて、姨捨田毎を窓から覗いて、泊りはそこで松....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
一俵千五百円 砂糖一貫目七百円乃至千円 下駄三十六円 煙草「光」十本十五円
軽井沢の生活費一人三千円乃至一万円 八月九日(その二) ◯「今九日午前零時より....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ました。維新前の妙義町は更に繁昌したものだそうで、普通の中仙道は松井田から坂本、
軽井沢、沓掛の宿々を経て追分にかかるのが順路ですが、そのあいだには横川の番所があ....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
この時から数えて前々年の秋、おなじ小村さんと、(連がもう一人あった。)三人連で、
軽井沢、碓氷のもみじを見た汽車の中に、まさしく間違うまい、これに就いた事実があっ....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
、去年七月の末から、梅水が……これも近頃各所で行われる……近くは鎌倉、熱海。また
軽井沢などへ夏季の出店をする。いやどこも不景気で、大したほまちにはならないそうだ....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
の時まで、その消息を知らなかった次第なのである。…… その暑中の出店が、日光、
軽井沢などだったら、雲のゆききのゆかりもあろう。ここは、関屋を五里六里、山路、野....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
五郎の箱王丸に出会い、例の対面になるという筋であったが、その道具が居所替りで信州
軽井沢の八幡屋という女郎屋になり、屏風のなかに一番目の道連れ小平が寝ている。祐経....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
あの西洋髪に結った女か?」 「うん、風呂敷包みを抱えている女さ。あいつはこの夏は
軽井沢にいたよ。ちょっと洒落れた洋装などをしてね」 しかし彼女は誰の目にも見す....
「木曽の旅人」より 著者:岡本綺堂
一 T君は語る。 そのころの
軽井沢は寂れ切っていましたよ。それは明治二十四年の秋で、あの辺も衰微の絶頂であっ....
「丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
陣に寛居ながら問うた。 「ええ、お出迎えにこれまでまいりましたのは、丹那、田代、
軽井沢、畑、神益、浮橋、長崎、七ヶ村の者十一名にござりまする」と丹那の庄屋が一同....
「木曽の怪物」より 著者:岡本綺堂
これは亡父の物語。頃は去る明治二十三年の春三月、父は拠ろなき所用あって信州
軽井沢へ赴いて、凡そ半月ばかりも此の駅に逗留していた。東京では新暦の雛の節句、梅....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
と思う。 あとは隅田の凩である。 この次手に―― 浅間山の麓にて火車往来の事
軽井沢へ避暑の真似をして、旅宿の払にまごついたというのではない。後世こそ大事なれ....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
い。人通りもあるまいと、道の真中に腰を下した。落葉松の新緑の美しいことは、かつて
軽井沢のほとりで見て知っている。秋の色としては、富士の裾野に、または今度の旅でも....