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軽罪
「軽罪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軽罪の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
、「何故に犯罪は殆ど皆死をもって罰するのであるか」と尋ねた。ドラコーは答えて、「
軽罪があたかも死刑に相当するのである。重罪に対しては余は適当の刑罰なきに苦しむの....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
しかし貧乏人にはそうは行かない。 堕胎はフランスでは重罪だ。が、こんど、それを
軽罪にしたかするとかいう話を、四、五日前の新聞で見た。そこには毎年のこの犯罪数な....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
だ。 * 由分社宛・明治三十九年五月 どうせ食うなら重罪の方が面白い。
軽罪はあまり気がきかない。無罪ならもっとも妙だ。看守さんに聞いたら九年以上との話....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ことは僕も認める、中には毒がある。しかし才能に富んでるではないか!』 あたかも
軽罪裁判所で一無頼漢について判事が言うように、 『此奴《こいつ》は悪者には違い....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
を折り、林檎《りんご》を盗むくらいは、子供なら悪戯《いたずら》に過ぎず、大人なら
軽罪ですみますが、囚人ではりっぱな犯罪です。侵入と窃盗、みな具備することになりま....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
を許してもらいたい。われわれはただありのままの事実を話しているのである。そして、
軽罪裁判所で、浮浪ならびに公共建築物破壊の名の下に、バスティーユの象の中に寝てる....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
贓物《ぞうぶつ》ニ関スル罪若クハ刑法第百七十五条第二百六十条ニ掲ケタル罪ニ因リテ
軽罪以上ノ刑ニ処セラレ又ハ其他ノ罪ニ因リテ重禁錮三年以上ノ刑ニ処セラレタルトキ ....
「奉行と人相学」より 著者:菊池寛
のだ。 なるほど、これなら近所の貧民に恵んでいる筈だと思った。平素は、こうした
軽罪のものに、ただ判決文をよみきかせるだけであるが、長吉の場合、越前は相手と話し....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
ている者は、陽時計の陰をみつめているような気持で。――また再び出られる見込のある
軽罪の者は、その反対に一日一日を待って。――すべて自分らがここへ入って来た日から....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
、手引致させ、其者の罪を免じ、外科人を召捕候。 とある。また「反古の裏書」二に、
軽罪の囚一等を許して、他賊の巣窟を探らしむる者、岡引といふ。 ともある。この種の....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
ためであった。 奉行所へ罪人が曳かれて来る場合、それを牢舎に下げるには、どんな
軽罪な者でも、即座に「仮吟味」を開き、一応、奉行自身が冤罪や偽構の事件であるかな....