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「軽舟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軽舟の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
。「エッサ、エッサ、エッサ、エッサ」 つづいて現われたは小舟である。一種異様な軽舟で、七人の男女が乗り込んでいる。櫂の数は六挺である。七福神の乗っている宝舟、....
九州の東海岸」より 著者:宮本百合子
い。臼杵へ出入りする船の便宜を計って、川と中島との間に橋というものは一つもない。軽舟に棹さして悠暢に別荘への往復をするのだが、楓樹の多いこの庭が、ついた日の暮方....
画舫」より 著者:豊島与志雄
あるのみ。他は天の知るところである。 二日後のことでありました。西湖に主のない軽舟が漂っていて、その中に、背後から刃物で※られた張金田の死体が見出されました。....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
。よい天気だ、日本晴れだ、機嫌よく日光が射している。 舟はズンズン駛って行く。軽舟行程半日にして、大津の宿まで行けるのである。 矢走が見える、三井寺が見える....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
は、それから間もなくのことであったが、しかしその時は遅かった。賊船から下ろされた軽舟が、すでに周囲をとりまいていた。と、投げかけた縄梯子をよじ、海賊の群がなだれ....
香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
、また相州地内の津久井の流水に棲む鮎は、驚くほど形が大きい。それを、激流に繋いだ軽舟の上から、三間竿に力をこめて抜きあげる風景は、夏でなければ見られぬ勇ましさで....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
縫いて航行す。両岸の風光は、わが内海の勝も三舎を避くるほどなり。港口に着するや、軽舟に移りて上陸す。当州第三位におる都会なり。 第一は首府クリスチャニア市 ....