軽薄児[語句情報] » 軽薄児

「軽薄児〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

軽薄児の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
は腹が立ったから、すぐに返事を書いた。そうしてその中に、自分の読本が貴公のような軽薄児に読まれるのは、一生の恥辱だという文句を入れた。その後|杳《よう》として消....
行人」より 著者:夏目漱石
わりはできない男だ。なんで今になって直の事をお前の口などから聞こうとするものか。軽薄児《けいはくじ》め」 自分の腰は思わず坐っている椅子《いす》からふらりと離....
斗南先生」より 著者:中島敦
々《さくさく》たる大家ででもあったなら、案外、自分は得意になって持って行くような軽薄児ではないか、とも考えられる。三造は色々に迷った。とにかく、こんな心遣《ここ....
光と風と夢」より 著者:中島敦
して紅灯の巷《ちまた》をさまよい歩いた。ヴィヨンを気取り、カサノヴァを気取る此の軽薄児も、しかし、唯一筋の道を選んで、之に己の弱い身体と、短いであろう生命とを賭....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
あるが故なり。即ち社会の公徳にして、その公徳の本《もと》は家の私徳にあり。何者の軽薄児か、敢《あ》えて文明を口に藉《か》りて立国の大本《たいほん》を害せんとする....