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軽視
「軽視〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軽視の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
と言う言葉である。東洋の画家には未《いま》だ甞《かつ》て落款《らくかん》の場所を
軽視したるものはない。落款の場所に注意せよなどと言うのは陳套語《ちんとうご》であ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
するようになった。』このアラビアの学者の経験したところは、昔の学者に特有な大衆を
軽視するという悪い傾向を除いては現時の科学者のそれと完全に一致するものである。し....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
験に基づき、特に第二次欧州戦争に乗じ、独特の活躍をなしつつあるソ連の実力は絶対に
軽視できません。第二は米州であります。合衆国を中心とし、南北アメリカを一体にしよ....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
た国力の充実を計り、三十年五十年後の機会を覗うこと以外にはあるまいと思う。科学を
軽視した報いがいかなるものか。物力を軽蔑した結果がいかなるものか。民力、民富の発....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
の均衡や歩行の様子などすべてが芸術的人格の表現でなければならぬ。これらの事がらは
軽視することのできないものであった。というのは、人はおのれを美しくして始めて美に....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
その時、この人には、恋する人の、本当の気持は判らないと、心の中で大へんにあなたを
軽視したのでございます。 ――しかし、こちらの世界へ来て、だんだん裏面から、人間....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
形式を採ることになったか、その真相が、われ等にはよく判って居る。故にわれ等は之を
軽視はせぬ。が、形式は要するに末で、真理が根源である。優れた霊魂は、皆地上生活中....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
るも決して誇言ではない、 兎角精神偏重の風ある東洋人は、古来食事の問題などは甚だ
軽視して居った、食事と家庭問題食事と社会問題等に就て何等の研究もない、寧ろ食事を....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
るにもかかわらず、他国人に対し少しも恐れはばかる気色見えず、その状あたかも他人を
軽視するがごとし。されば、その村においても、おてんば娘の評ありという。 さて、....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
された。 それ以来、私の小説に対する考は全く一変してしまった。それまでは文学を
軽視し、内心「|時間潰し」に過ぎない遊戯と思いながら面白半分の応援隊となっていた....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
くなる幾多の例から推して、『浮雲』をもまた時代の産物以上の価値がないもののように
軽視するものがあるが、外国の名著と比べたらあるいは余り多くを価値する事が出来ない....
「城」より 著者:カフカフランツ
わたしのためにおかみさんはあなたの敵、しかも強力な敵となったのです、あなたはまだ
軽視していますけれど。あなたがこんなにも心配をして下すっているわたしのために、あ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
、ただちにやめる、というふうにである。どんなにものが「些細であろうとも」けっして
軽視してはならない――「服装や、着物や、持物や、身ぶりや、その他それに類するいろ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
反動と逆コースであります。われらが占領政策の行き過ぎを是正せんとするものは、国会
軽視の傾向であり、行政府独善の観念であり、ワン・マンの名によって代表せられたる不....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
部署をした。この決心処置は迅速果敢しかも適切敏捷に行なわれナポレオンを嫉視ないし
軽視していた諸将を心より敬服せしめるに至った。ある人は「ナポレオンはこの命令で単....