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軽金属
「軽金属〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
軽金属の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
「いつ帰って来ますか」 「後で詳しく手紙にして送る。さよなら。さよなら」 彼は
軽金属の階段を登り切って、旅客機の中へ姿を消した。もうどうしようもなかった。 ....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
うまでもなく明白です。無論氷柱は瞬時に消失して感光膜が発火しますが、やがて銀色の
軽金属粉を包んだ白い灰が、水滴の重さに耐えず地上に崩れ落ちるのです。しかし比重が....
「道標」より 著者:宮本百合子
っているんだが、この頃ジュラルミンと云ってアルミニュームより軽くて丈夫な新発見の
軽金属をつかうことをやりはじめているんです。ドイツじゃ商船だって、ちゃんと規格が....
「地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
ると、驚いたことには、この船全体が、ジュラルミンか何か、とにかくそういった種類の
軽金属で、総てが造られているらしいことだった。 何処かで、時計のように規則正し....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
して近くにきて観察すると、そんなやすっぽいものではなかった。それはすこぶる大きな
軽金属製、あるいは樹脂製と見えるだだっ広い天井が、はてしも知れずひろがり続いてい....
「超人間X号」より 著者:海野十三
ていた、宇宙航空船ができあがって、そこにおかれてあったからだった。 これは、総
軽金属製、世界最大の飛行機の二倍も大きく、原子力によるロケット装置で活動し、時速....
「雷」より 著者:海野十三
いう説と、そうではなくて、北鳴の持っている撮影機のことだから、さぞ優秀な品物で、
軽金属か何かで拵えてあり、それでたいへん軽いのだろうと説をなす者もあった。しかし....
「歳時記新註」より 著者:寺田寅彦
るが火鉢に入れておくとこの灰はだんだんに燃えて灰ばかり残る。灰の成分は主に種々の
軽金属の酸化物で、なかんずく水に溶ける分は強いアルカリ性でいわゆる灰汁になる。灰....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
めに薪箱の薪をあるだけ使って煖炉の火を焚しつけた……灰銀色の風変りなかたちをした
軽金属の容器が薪箱の中にあったのなら、当然、久美子が見つけているはずだが、そんな....
「ロボットとベッドの重量」より 著者:直木三十五
嫌、嫌。」 夫人は、椅子から立上った。そして、扉の方を見た。扉の傍に、精巧な、
軽金属製のロボット――侵入者を防ぐためのロボットが、冷かに立っていた。青い服を着....
「胎内」より 著者:三好十郎
し、また、できもしないんで―― 村子 いえ、その、以前よ、召集される――? 佐山
軽金属の会社の――かなり大きな製造会社ですがね、そこの労務課……学校出てからズッ....