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輔佐
「輔佐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
輔佐の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「学生時代」より 著者:幸田露伴
学舎というよりむしろただの家といった方が適当な位のものでして、先生は一人、先生を
輔佐して塾中の雑事を整理して諸種の便宜を生徒等に受けさせる塾監みたような世話焼が....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
来の遺志を受けつぎ王室尊崇の念の篤かった御隠居は、紀州や尾州の藩主と並んで幕府を
輔佐する上にも人一倍責任を感ずる位置に立たせられた。この水戸の苦悶は一方に誠党と....
「謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
は唯一人の帝王の師たる者もなく、誰一人面を冒して進言する忠臣もなく、あたら君徳を
輔佐して陛下を堯舜に致すべき千載一遇の大切なる機会を見す見す看過し、国家百年の大....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
て、二、三の有力者に託するに藩の大事を以てし、これに掣肘を加うることなく、当主を
輔佐して臨機の処置に出でしむるを有利とするからである。由来弘前藩には悪習慣がある....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
為政者の注意を引いた出来事であったには相違ない。おそらく古代では国君ならびにその
輔佐《ほさ》の任に当たる大官たちみずからこれらの科学的な事がらにも深い思慮を費や....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ように思っている程の年齢だ。それが何様《どう》であろう、十八で家督相続してから、
輔佐の良臣が有ったとは云え、もう立派に一個の大将軍になって居て、其年の内に、反復....
「平塚・山川・山田三女史に答う」より 著者:与謝野晶子
て述べられていない証拠には、山田さんは同じ文章の中で「私たちは……他人から独立を
輔佐され、いわゆるもちつして生きて行くものだと思います」といい、「精神上の独立を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《たぐひ》ニ擬スト。烹調《ほうてう》ノ法何ゾ以テ異ナラン、凡ソ一物ヲ烹成セバ必ズ
輔佐ヲ需《もと》ム……」 又曰く、 「味|太《はなは》ダ濃重ナル者ハ只宜シク独用....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
み、父の責罰中ではあれど、特にこの恩命を下されたのであるらしい。また多少は久しく
輔佐となっていた父に対しても、間接に慰藉されるお心でもあったろうか。さすれば私は....
「源氏物語」より 著者:紫式部
いかと拝見すると、そうなることはこの人の幸福な道でない。国家の柱石になって帝王の
輔佐をする人として見てもまた違うようです」 と言った。弁も漢学のよくできる官人....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
役として細心に各地の情勢、各商人の動勢、相場の動きを察し、よく手綱をしめて一力を
輔佐し、商運隆々として巨万の富を築くに至ったのである。時勢のせいもあったが、彼は....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
この宿駅長であって、他に何かの徴税吏をも兼ねていた。彼は、さっきから、この訊問を
輔佐するためにすこぶる追従するような態度で出て来ていて、その訊問されている者の腕....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
わし等如き老境の者の仕事ではない。悉くかかってお前達の双肩にある。よく、斉彬公を
輔佐《ほさ》し、久光公を援けて、この天下の難儀に赴かんといかん。一家の内に党を立....
「妻」より 著者:神西清
で、世情にうとく、あまりにも信じやすく感激しやすい。君はぜんぜんみず知らず同様の
輔佐役連に囲まれている。以上のような条件下にあっては、君の活動は否応なしに次の二....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
かどたてて、 「まだご評議の一決も見ぬうちにお寝みあれとは何事だ。それでも其許は
輔佐の任をなしていると思うておるのか」 と、手きびしく決めつけられ、官兵衛は素....