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「輔弼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

輔弼の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
か。陛下に仁慈の御心がなかったか。御愛憎があったか。断じて然ではない――たしかに輔弼の責である。もし陛下の御身近く忠義|※骨の臣があって、陛下の赤子に差異はない....
労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
全く似而非立憲政体であることを知ることが出来る。しかも、天皇の周囲には「諮問」「輔弼《ほひつ》」の名にかくされた独裁支配の最も野蛮な遂行機関として、元老、内大臣....
連環記」より 著者:幸田露伴
務必ず成す。 懿才 曩彦に符し、佳器 時英を貫く。 よく経綸の業を展べ、旋陞る輔弼の栄。 嘉享 盛遇を忻び、尽瘁純誠を※す。 の句がある。これでは寇準の如き立....
三国志」より 著者:吉川英治
の目から見ても、篤厚にして恭謙、多少、俗にいう総領の甚六的なところもあるが、まず輔弼の任に良臣さえ得れば、曹家の将来は隆々たるものがあろうと、重臣たちにもその旨....
三国志」より 著者:吉川英治
れる「面子」なることばの語源がこの故事からきているものか否かは知らない。 この輔弼に加えて、さらに、丞相|顧雍、上将軍|陸遜をつけて共に太子を守らせ、武昌城に....
私本太平記」より 著者:吉川英治
氏はさらに、都のすみに逼塞していた前の左大臣近衛経忠をさがし出させて、なにかと、輔弼の任を、このひとに嘱した。すべてそろそろ次代の朝廷づくりのしたくであった。―....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
さて、このような為政者の態度は、実際政治の上においても、憲法によって定められた輔弼の道をあやまり、皇室に責任を帰することによって、しばしば累をそれに及ぼした。....