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輜重兵
「輜重兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
輜重兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
、貴公子然とした好男子だった。 ある晩、学校からの帰りに、同じ生徒の高橋という
輜重兵大尉が、彼に社会学というのはどんな学問かと尋ねた。 「たとえば国家というも....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
等の編成が行われ、諸軍合せて、歩兵は五十五大隊、砲兵六大隊、工兵一大隊、騎兵及|
輜重兵若干、それにこの戦に特別の働があった警視庁巡査の九隊、総員|凡そ五万人であ....
「戦場」より 著者:夢野久作
鬚だらけの歩兵曹長。下顎を削り飛ばされたまま眼をギョロギョロさして涙を流している
輜重兵なぞ、われわれ外科医の智識から見ると、奇蹟としか思えない妖怪的な負傷兵の大....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
《さつりく》し、殲滅《せんめつ》せんとした。馬は飛び出し、大砲はそこに残された。
輜重兵《しちょうへい》らは弾薬車から馬をはずし、その馬を奪って逃走した。行李《こ....
「三国志」より 著者:吉川英治
所要所に、兵を伏せて待っていた。 おそらくは、張飛の先陣、中軍が山を越える頃、
輜重兵糧の車馬はなお遅れて遠く後陣にあろう。その頃、合図の鼓とともに、いちどに繰....
「四谷、赤坂」より 著者:宮島資夫
は、それから一時間も待たなければならなかったからである。 信濃町停車場前には、
輜重兵《しちょうへい》連隊があった。今の慶応病院である。隊の裏に竹藪があって、竹....