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輝
「輝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
輝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
は、この淡彩の寒山拾得《かんざんじっとく》に落ちると、次第にやさしい潤いを帯びて
輝き出した。
「いつもながら、結構なお出来ですな。私は王摩詰《おうまきつ》を思い....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
の弓だの、立派な大将の装いが、まるで雨か霰《あられ》のように、眩《まぶ》しく日に
輝きながら、ばらばら眼の前へ降って来ました。
六
それから....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
小えんを尊びたいんだ。
「君たちはそう思わないか?」
和田は酔眼《すいがん》を
輝かせながら、声のない一座を見まわした。が、藤井はいつのまにか、円卓《テエブル》....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
を貫いた燦《きら》びやかな裳《も》の腰を、大殿油《おおとのあぶら》の明い光に、御
輝かせになりながら、御※《おんまぶた》も重そうにうち傾いていらしった、あのあでや....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
はあなたに奉って居ります。ですから、どんな難儀に遇《あ》っても、十字架の御威光を
輝かせるためには、一歩も怯《ひる》まずに進んで参りました。これは勿論私一人の、能....
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
外だったばかりではない。その袈裟の顔を見ると、今までに一度も見えなかった不思議な
輝きが目に宿っている。姦婦《かんぷ》――そう云う気が己はすぐにした。と同時に、失....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
たまま、明かに興奮しているらしかった。それはまた彼女のやつれた姿にちょうど朝日に
輝いている薄《うす》ら氷《ひ》に近いものを与えていた。
「善《よ》い。善い。もう....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
色の好い円顔の芸者だった。彼女は白い夏衣裳《なついしょう》にダイアモンドを幾つも
輝かせていた。のみならずテニスか水泳かの選手らしい体格も具《そな》えていた。僕は....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
理かと存じますが……」
「ではそこへ案内して下さい。」
女の眼に一瞬間の喜びの
輝いたのはこの時である。
「さようでございますか? そうして頂ければ何よりの仕合....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
するのに三万六千年を要するそうである。が、ヘラクレス星群と雖《いえど》も、永久に
輝いていることは出来ない。何時か一度は冷灰のように、美しい光を失ってしまう。のみ....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
》と一しょに、阿弥陀如来《あみだにょらい》の尊像が一体、端然と金色《こんじき》に
輝いていました。これは確か康頼《やすより》様の、都返りの御形見《おかたみ》だとか....
「久米正雄」より 著者:芥川竜之介
雄をば、こよなく嬉しく思うものである。 この久米はもう弱気ではない。そしてその
輝かしい微苦笑には、本来の素質に鍛錬を加えた、大いなる才人の強気しか見えない。更....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
る磁気の作用をヂューマに見せたときも、実験がすむと、手をこすって、眼は火のように
輝き、これを自分が発見したという喜ばしさが、ありありと見えたという話である。 ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
、そこは最上等の部屋で、オランダ式の椅子や、黒いマホガニーのテーブルが鏡のように
輝いており、薪おきは、シャベルや火箸も一式ふくめて、アスパラガスの葉のかげに光っ....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
るだろうか。否。反対にわれわれはこれ等の人たちに名誉を与えている。彼等の体を金と
輝かしい服で飾り、頭には鳥の羽を頂かせ、胸には飾りをつけさせる。われわれは、勳章....