»
輩
「輩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
輩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
特許を受けた当座は比較的彼の一生でも明るい時代には違いなかった。しかしそこにも儕
輩《さいはい》の嫉妬や彼の利益を失うまいとする彼自身の焦燥の念は絶えず彼を苦しめ....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
てあなたの人格の下等さがわかるではないか。――手紙はこういう文句ではじまって、先
輩として後
輩を食客に置かないのは、鄙吝《ひりん》のなすところだという攻撃で、わず....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
たのと、その後《のち》また引き続いて校長などの信用も相当にございましたのとで、年
輩にしては高級な十五円と云う月俸を頂戴致して居りました。唯今でこそ十五円の月給取....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
覚えがありましたっけ。
「三浦は贅沢《ぜいたく》な暮しをしているといっても、同年
輩の青年のように、新橋《しんばし》とか柳橋《やなぎばし》とか云う遊里に足を踏み入....
「河童」より 著者:芥川竜之介
にん》なり。ただ予は自殺せざりし厭世《えんせい》主義者、――ショオペンハウエルの
輩《はい》とは交際せず。
問 ショオペンハウエルは健在なりや?
答 彼は目下....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
さ》が誰云うとなく、たちまち家中《かちゅう》に広まったのであった。それには勿論同
輩の嫉妬《しっと》や羨望《せんぼう》も交《まじ》っていた。が、彼を推挙した内藤三....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
目だった奴さ。あいつが君、はいっているんだ。お座敷着で、お銚子を持って、ほかの朋
輩《ほうばい》なみに乙につんとすましてさ。始《はじめ》は僕も人ちがいかと思ったが....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
活が、とかくお蓮の頭の中に、はっきり浮んで来勝ちだった。彼女はあの賑やかな家や朋
輩《ほうばい》たちの顔を思い出すと、遠い他国へ流れて来た彼女自身の便りなさが、一....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
まったとか云う事です。ところがかれこれ一時間ばかりすると、茂作の介抱をしていた年
輩の女中が、そっと次の間の襖《ふすま》を開けて、「御嬢様ちょいと御隠居様を御起し....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
度々《どど》ある。
「何に致せ、御一同のような忠臣と、一つ御《ご》藩に、さような
輩《やから》が居《お》ろうとは、考えられも致しませんな。さればこそ、武士はもとよ....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
等は急に笑い声やけたたましい足音に驚かされた。それは海水着に海水帽をかぶった同年
輩《どうねんぱい》の二人《ふたり》の少女だった。彼等はほとんど傍若無人《ぼうじゃ....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
を楽しむより外に安住する所はないと見える。 おらが家の花も咲いたる番茶かな 先
輩たる蛇笏君の憫笑を蒙れば幸甚である。....
「狂女」より 著者:秋田滋
たいていにしてもらいたいね。もしもあんたが自分から進んで起きんようじゃったら、吾
輩のほうにも考えがある。厭でも独りで歩かせる算段をするからな」 しかし彼女は身....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
ざらぬ」巡査の証言にかの人も車夫も手持不沙汰なれば予は厚くその注意を謝し、今は我
輩も帰るべしと巡査にも一揖して月と水とに別れたり。この夜の清風明月、予の感情を強....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の近辺は、わたしが今話をしていることのおこった当時には、歴史に名高い物語や偉人が
輩出した非常にめぐまれたところであった。独立戦争中は、イギリスとアメリカとの境界....