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輪講
「輪講〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
輪講の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
生ではなかった。 それからまた、やはりその頃に、夜五、六人の友人を家に集めて、
輪講だの演説だの作文だのの会を開いた。すぐ一軒おいて隣りの西村の虎公だの、町の方....
「学生時代」より 著者:幸田露伴
修ばかりでは一人合点で済まして居て大間違いをして居る事があるものですから、そこで
輪講という事が行われる。それは毎日
輪講の書が変って一週間目にまた旧の書を
輪講する....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
上木を思い立つ座光寺の北原稲雄のような人がある。古学研究の筵を開いて、先師遺著の
輪講を思い立つ山吹の片桐春一のような人がある。年々|寒露の節に入る日を会日と定め....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ありませんよ。」 「わたしもせっかく飯田まで来たものですから、ついでに山吹社中の
輪講に出席して見たい。あの社中の篤胤研究をききたいと思いますよ。こんなよい機会は....
「亮の追憶」より 著者:寺田寅彦
かの地ではおいおい趣味の上の友だちができて、その人たちと寄り合って外国文学の
輪講会をやったりしていたようである。絵もいろいろかいていたらしい。ある時はたんね....
「落第」より 著者:夏目漱石
って机などは更にない。其処《そこ》へ順序もなく坐り込んで講義を聞くのであったが、
輪講の時などは恰度《ちょうど》カルタでも取る様な工合《ぐあい》にしてやったもので....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
下さいませ」 「万事承知承知」 「では、その方はそれと一決して、あらためて日課の
輪講に移りましょう、当番は……」 「堤君ではないか」 「時に……久助さんもお疲れ....
「科学に志す人へ」より 著者:寺田寅彦
にわれわれの若い頭はまだ固まっていなかったのである。 大学へはいったらぜひとも
輪講会に出席するようにと、高等学校時代に田丸先生友田先生からいい聞かされていたか....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
秋礼記で五等となって、これで素読が終るのである。それから意味の解釈となり、講義や
輪講等へ出席する。四書小学の解釈が出来ると六等になり、五経の解釈が出来ると七等に....
「ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
には、プランクの「物理学の全系統」ヘルマンの「気象器械の理論と用法」並びに「気象
輪講」ルーベンスの「物理
輪講」アドルフ・シュミットの「海洋学」「地球のエネルギー....
「想い出」より 著者:上村松園
介で、衣の棚の市村水香先生の漢学塾に通いまして、『左伝』とか、『十八史略』とかの
輪講を受けました。『左伝』は特に好きで、その時分、都路華香さん、澤田撫松さんなど....