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輸出
「輸出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
輸出の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海底都市」より 著者:海野十三
もなくなったんです。なにしろ相当広い面積を農業や林業や道路などに使わねばならず、
輸出のための工場も広い敷地《しきち》がいるので、いよいよ窮屈《きゅくつ》になった....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
七、八の両日は、大凧を屋の棟に飾った。この秩父屋が初めて形物の凧を作って、西洋に
輸出したのです。この店は馬喰町四丁目でしたが、後には小伝馬町へ引移して、飾提灯即....
「火薬船」より 著者:海野十三
路の汽船でかならずよっていくという重要な貿易港であって、米、チーク材、棉花などを
輸出し、パリー風の賑かな町で、フランスの東洋艦隊の根拠地でもある。 フランスの....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
らぬ臨時ニュースを放送していた。 「帝国政府は、中華民国へ向って航空兵器をこの上
輸出する国あらば、これを国防の精神によって、該兵器を没収することを内外に宣言いた....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
た。何から思いつきなすったんだか。――その赤蜻蛉の刺繍が、大層な評判だし、分けて
輸出さきの西洋の気受けが、それは、凄い勢で、どしどし註文が来ました処から、外国ま....
「露肆」より 著者:泉鏡花
時節もので、めりやすの襯衣、めちゃめちゃの大安売、ふらんねる切地の見切物、浜から
輸出品の羽二重の手巾、棄直段というのもあり、外套、まんと、古洋服、どれも一式の店....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
郎という人を主として奈良にプロダクションができたので、伊藤家食客全員はここへ大量
輸出をされたから、私も十一月から奈良で自炊生活を始めた。 この伊藤家食客時代に....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
に根ざし、民族に生れた芸術が、自己の民族に対する奉仕を忘れて国際性を第一義とし、
輸出を目的とした場合、それはたちまちハマモノに転落し国籍不明の混血児ができあがる....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
、その処置につき勘考中、カションこれを聞き込み、その銭を一手に引受け海外の市場に
輸出し大に儲けんとして香港に送りしに、陸揚の際に銭を積みたる端船覆没してかえって....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
べき事実は至って乏しい。わが国において紙の統制、節約が行なわれているに、パルプの
輸出国たるカナダにおいてはその処分に困ってこれを焚物にしているという話さえもきく....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の背後に隠れて活動する結果であるから、この特恵に乗じていよいよ益々多数の醜業婦を
輸出するは取も直さず益々日本の商業を振う所以である、というのがその頃しばしば二葉....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
外国人の来遊を待つの策を立つるよりほかなし。わが国今日の勢い、商業、工業を興して
輸出品を増し、もって外国の製産と競争し、もって外国の金を入れんとするは、ただに難....
「西航日録」より 著者:井上円了
の語るところによるに、近来米国にては、日本米続々産出し、数年の後には、日本へ向け
輸出するに至らんと聞き、左のごとき狂歌をつづる。 米国は名前ばかりと思ひしに米の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
知る。住民は長髯を蓄え、その風采一見ロシア人に似たり。当市の商業は、多大の魚類を
輸出するのみ。また、ここにラップと名づくる蛮族あり。もとスウェーデンのラップラン....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
うに歩きまわっていた。が、岡本さんの話によれば、今では店の組織も変り、海外へ紙を
輸出するのにもいろいろ計画を立てて居るらしい。 「この辺もすっかり変っていますか....