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輸出品
「輸出品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
輸出品の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
ろうと思われる。養蚕が輸入されそれがちょうどよく風土に適したために、後には絹布が
輸出品になったのである。 衣服の様式は少なからずシナの影響を受けながらもやはり....
「偽りのない文化を」より 著者:宮本百合子
特長を手早くとりまとめようとするとき、こういう特長をとらえたことは、卑俗な日本の
輸出品が、やすい香水入線香にフジヤマ、ゲイシャ、サクラなどという名をつけていたの....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
あまり画家たちの良心を苦しめる問題ではなくなりかけている。何故ならば日本の洋画は
輸出品にはならないが、日本画は比較的拙劣な作品でも「日本風」ということでいろいろ....
「露肆」より 著者:泉鏡花
時節もので、めりやすの襯衣、めちゃめちゃの大安売、ふらんねる切地の見切物、浜から
輸出品の羽二重の手巾、棄直段というのもあり、外套、まんと、古洋服、どれも一式の店....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
かはできるようになった。 こうして、草ブドウは、宝島から本部島へ送り出す、重要
輸出品となった。つみたての、むらさき色の小さなブドウににた草の実は、飲料水タンク....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
しろ異る方向が外国貿易に対して与えられるであろう。すべてのこれらの不便はおそらく
輸出品及び輸入品の価値に影響を及ぼさないであろう。それは単に全世界の資本の最上の....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
諸国における農業上の富と人口との異常な増加によって、その種類のいかんを問わずその
輸出品が異常に需要されるようになるとするならば、それは再び穀物の輸入量を増加し、....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
らくフランス縮緬の輸出の仕事を請負って東洋へ来た。フランスから日本へは、たいした
輸出品もないのだが、その中でも女の洋服地が一番崇高なものである。それで崇高な交易....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ボチェリー(渦巻羊毛布)。ツクツク(羊毛|擬いの段通)等で、その他モンゴリヤへの
輸出品中最大部分を占めて居るものは経典である。
次に仏像、仏画、仏器等も輸出し....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
外国人の来遊を待つの策を立つるよりほかなし。わが国今日の勢い、商業、工業を興して
輸出品を増し、もって外国の製産と競争し、もって外国の金を入れんとするは、ただに難....
「上海」より 著者:横光利一
れの販売力を独占しようとすることからして、損失の第一歩だ。これでは日本本国からの
輸出品と、こちらの日本会社の製品とが衝突するだけじゃすみやしません。支那の工業界....