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輸卒
「輸卒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
輸卒の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一兵卒」より 著者:田山花袋
彼方では、徹夜して戦場に送るべき弾薬弾丸の箱を汽車の貨車に積み込んでいる。兵士、
輸卒の群れが一生懸命に奔走しているさまが薄暮のかすかな光に絶え絶えに見える。一人....
「鶏」より 著者:森鴎外
う云った。 「少佐殿。お見忘になりましたか知れませんが、戦地でお世話になった輜重
輸卒の麻生でござります。」 「うむ。軍司令部にいた麻生か。」 「はい。」 「どう....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
人、徒歩《かち》五十人、弓足軽三十人、槍足軽三百人、鉄砲足軽七十人、残りが小者、
輸卒だが、主力は槍であった」
名越は、困った。又博学な講釈が始まった、と、思っ....
「馬」より 著者:佐左木俊郎
と視詰めているようなことがあった。 * 徴兵検査で、伝平は、輜重
輸卒に合格した。 「馬が好きであります。」 伝平はそう、遂、うっかりと、正直に....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
に至り、女房ののろけを言って帰ってゆく、そのとりどりの嘘でない可笑しさ! 「輜重
輸卒《しじゅうりんそつ》」で、あの「ふ、ふ、ふあーっ」と世にも奇矯な声を随所に張....