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輸贏
「輸贏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
輸贏の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
りと一石《いっせき》を下《くだ》した。
床の間の前で迷亭君と独仙君が一生懸命に
輸贏《しゅえい》を争っていると、座敷の入口には、寒月君と東風君が相ならんでその傍....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
イツ、日本等、いづれも統制主義の高き能率によつて、アメリカやイギリスの自由主義と
輸贏を爭わんとしたのである。これがため世界平和を攪亂したことは嚴肅なる反省を要す....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろのものがあって、相しめし合わせて、全く人目を避けたこの海岸に来て、生命を端的の
輸贏《ゆえい》にかけて、恩怨を決死の格闘に置くの約束が果されようとしているのだ。....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
く別なものになる。すなわちちょうはんというのは「ばくち」の一種で、丁よ、半よと、
輸贏《ゆえい》を争うことの謂《い》いなのであります。これによると、お角さんという....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
そうして、左枝の顔に、それまでにはなかったところの、悽愴な気魄が泛び上がった。
輸贏をこの一挙に決しようとするのであろうか、突然立ち上がると同時に廊下へ飛び出し....