辞意[語句情報] » 辞意

「辞意〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

辞意の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の逆説」より 著者:織田作之助
ね。この秘書女史が編輯長と同じ部屋にいたんだが、ある日、この女史が社長にいきなり辞意を表明したと、思い給え。その理由がなんだと思う……? うふふ」土門は嬉しそう....
社会時評」より 著者:戸坂潤
於て当時の新聞紙の報じる処によると、荒木陸相は昨年末、例の内政会議終了の前後から辞意を決していたのだそうで、当時の林教育総監や真崎軍事参議官やがその前後策を凝議....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
ま一息で公卿補任中の人となるのである。 諸種の事態が輻湊《ふくそう》して実隆の辞意を決せしめた。日記永正三年正月二十七日の条に、「孟光いささか述懐の儀あり、不....
源氏物語」より 著者:紫式部
ことができなくて、たびたびお返しになったが、大臣のほうではまた何度も繰り返して、辞意を奏上して、そしてそのまま出仕をしないのであったから、太政大臣一族だけが栄え....
源氏物語」より 著者:紫式部
と新任命は官で重大なこととして取り扱われるのであったから、ずっと以前から玉鬘には辞意があったのに許されなかったところへ、娘へ譲りたいと申し出たのを、帝は御|伯父....
秋の筑波山」より 著者:大町桂月
際、親朝がまだ形勢を観望せるに当り、大義を説きて、その心を飜へさむとせしもの也。辞意痛切、所謂懦夫を起たしむるの概あり。然れども、親朝の腐れたる心には、馬耳に東....
駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
来た。 鉄道国有案が議会を通過して、遠からず日鉄も官営になるという噂は、駅長の辞意をいよいよ固くした。 私は仕事の忙しくなったことをむしろ歓んで迎えた。前途....
法然行伝」より 著者:中里介山
本意に背くことになりますから、どうぞこの儀は御免を願い度うございます」 とその辞意堅固なるを見て、行隆朝臣も何ともしようがなく、このことを奏上したところ、 「....