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「辞気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

辞気の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
親子」より 著者:有島武郎
どになるか」 こう矢継ぎ早やに尋ねられるに対して、若い監督の早田は、格別のお世辞気もなく穏やかな調子で答えていたが、言葉が少し脇道にそれると、すぐ父からきめつ....
縮図」より 著者:徳田秋声
も祝儀をくれるのだったが、その当座はぺこぺこしていても鼻薬が利かなくなると、お世辞気のない新妓の銀子に辛く当たり、仮借しなかった。銀子も体に隙がないので、拭き掃....
」より 著者:徳田秋声
んてね、莫大小の工場なんかもってかなり大きくやっているらしいんですよ。あんなお世辞気のない人ですけれど、どことなく好いたような気象の人ですの。私の顔さえみるとい....
樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
えば、私はこう答えたい気がする。 蕗《ふき》の匂《にお》いと、あの苦味 お世辞気のちっともない答えだ。四月のはじめに出る青い蕗のあまり太くない、土から摘立て....