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「辞義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

辞義の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文七元結」より 著者:三遊亭円朝
敷居が高いから怯《おび》えながら這入って参り、窮屈そうに固まって隅の方へ坐ってお辞義をして、 長「お内儀《かみ》さん、誠に大御無沙汰をして極りがわるくって、何....
行人」より 著者:夏目漱石
、遠くからその様子を偸《ぬす》むように眺めていた。 三沢の細君になるべき人は御辞義《おじぎ》をして、珈琲|茶碗《ぢゃわん》だけを取ったが、菓子には手を触れなか....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
すると昼日中おかず媼さんの小店で一人で飲んで真赤な上機嫌になって、笑って無暗にお辞義をしたり、管を巻いたり、気焔を吐いたりして居ることがある。皆が店を覗いて、与....
風流仏」より 著者:幸田露伴
き、為かけた欠伸を半分|噛みて何とも知れぬ返辞をすれば、唐紙する/\と開き丁寧に辞義して、冬の日の木曾路嘸や御疲に御座りましょうが御覧下され是は当所の名誉|花漬....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
一向治安維持法とは関係がなかったようだ。 こういう風に、法文解釈的には何とでも辞義を決め得るにしても、社会的には一向明快明朗でないような法文をやたらに発動させ....
それから」より 著者:夏目漱石
のがいた。ちゃんと、護謨輪《ゴムわ》の車を玄関へ横付にして、叮嚀《ていねい》に御辞義をした。 「勝、御迎って何だい」と聞くと、勝は恐縮の態度で、 「奥様が車を持....