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辞職
「辞職〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
辞職の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
ら、牧野は何も知らなかったお蓮に、近々陸軍を止め次第、商人になると云う話をした。
辞職の許可が出さえすれば、田宮が今使われている、ある名高い御用商人が、すぐに高給....
「路上」より 著者:芥川竜之介
新田の顔を見ながら、
「とても暇にはなりませんよ。クレマンソオはどうしても、僕の
辞職を聴許《ちょうきょ》してくれませんからね。」
新田は俊助と顔を見合せたが、....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
と》に、この上どうして安んじている事が出来ましょう。
閣下、私は一昨日、学校も
辞職しました。今後の私は、全力を挙げて、超自然的現象の研究に従事するつもりでござ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
論早瀬は、それがために、分けて規律の正しい、参謀本部の方は、この新聞が出ない先に
辞職、免官に、なったです。これはその攫徒に遭った、当人の、御存じじゃろうね、坂田....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
切開せらる。進歩党の如きは首脳部を根こそぎ持って行かれる。 幣原内閣も改造か総
辞職の外なく一嵐なり。 共産党は本令を更に拡張し地主や下級官吏等に及ばしむべし....
「画学校時代」より 著者:上村松園
、大変な反対意見を出され、そのために学校当局とごたごたが起き、絵の先生は大半連袂
辞職されてしまいました。 松年先生も、そのとき反対派であったので学校を辞められ....
「湯島の境内」より 著者:泉鏡花
何だねえ、気の弱い。掏賊の手伝いをしたッて、新聞に出されて、……自分でお役所を
辞職した事なんでしょう。私が云うと、月給が取れなくなったのを気にするようで口惜し....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
行かないもんだから、お聞きよ、まあ、どうだろうね。行ってから三月も経たない内に、
辞職をして帰って来て、(なるほどお前なんざ、とても住めない、新潟は水が悪い)ッさ....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
と言った。 そこで挙人老爺はその晩とうとうまんじりともしなかったが、翌日は幸い
辞職もしなかった。 阿Qが三度目に丸太格子から抓み出された時には、すなわち挙人....
「端午節」より 著者:井上紅梅
というきょうは先例を破って彼は七時前に帰って来た。 方太太は大層心配して、彼は
辞職したかもしれないと、そっと顔色を覗いて見たが、別段悲観した様子も見えない。 ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
これが有名な「クリスマスの講演」というのである。 この年、化学教授のブランドが
辞職し、ファラデーが後任になった。一八二九年には、欧洲の旅行先きでデビーが死んだ....
「瘤」より 著者:犬田卯
やらかしたからでもある。 ところで、改築したばかりの小学校舎の壁が剥落して彼の
辞職の主因をつくってしまった。その壁たるや、実に沼の葭を刈って来て簀の子編みにし....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
る以上はイツマデ腰弁を甘んずる義理も興味もないので、古川が罷めると間もなく自分も
辞職してしまった。二葉亭の一生中、その位置に満足して※々として職務を楽んでいたは....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
思うのであります。かかる立場に立った総理でありますならば、その道義的責任を感じて
辞職するのが当然であるといわなければなりません。しかるに、多数を頼んで、懲罰委員....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、到底その重責に堪えず十月、関東軍に転任することとなった。文官ならこのときに当然
辞職するところであるが軍人にはその自由がない。昭和十三年、大同学院から国防に関す....