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「辰刻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

辰刻の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
ロウロして、二月七日に遠州中泉で次ぎのような非常時会議をやっている。 「二月七日辰刻、将軍家|渡刻」 四月初旬には、多くの諸侯に、出征準備の内命を発している。....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
とが加わっていた。 躋寿館では『医心方』影写程式というものが出来た。写生は毎朝辰刻に登館して、一人一日三|頁を影模する。三頁を模し畢れば、任意に退出することを....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
り、こんどはその仕返しをなさったのだ」 と言って、日ざしを眺め、 「おお、もう辰刻《いつつ》か。あまりゆっくりかまえてもいられねえ。おれは、これからむこうへ乗....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
いで、半眼をとじながら黙々然々《もくもくねんねん》としていたが、お調べも間もない辰刻《いつつ》になると、とつぜんカッと眼を見ひらいて、 「〆《しめ》たッ」 と....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
も石にあたり すねたちかね申故 御目見得にも被仕不仕猶重て 可得尊意候 恐惶謹言辰刻玄信 宮本武蔵 有左衛門様 小姓衆御中 文面で見ると、これは明ら....